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拓麻呂です。
明智光秀が主人公の、2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。
この記事を書いている令和二年の2月の段階で、絶賛放送中ですが、登場人物の中に何名かドラマオリジナルのキャラクターがいます。
そのうちの一人が尾野真千子さん演じる『伊呂波太夫(いろはだゆう)』という謎の女性。
(なお、この記事を執筆中の段階で、ドラマには未登場)
あえて架空のキャラを用意しているのだから、やはり重要な役どころのはず。
もしかしたら、伊呂波太夫は史実でいうところのあの人物なのでは?とか、こんな役どころになるのでは?という観点で、伊呂波太夫の正体やモデル、立ち位置を考察していきたいと思います。
麒麟がくる『伊呂波太夫』とは何者か?
麒麟がくるのオリジナルキャラクター
今作に登場する架空の人物は主に4名。
門脇麦さん演じる『駒』。
岡村隆史さん演じる『菊丸』。
堺正章さん演じる『望月東庵』。
そして、尾野真千子さん演じる『伊呂波太夫』です。
実は僕的には、この4名の中でドラマ上での立ち位置が一番わからないのが伊呂波太夫です。
彼女に関して、公式の人物紹介では、このように書かれています。
京の戦災孤児・駒が、東庵に引き取られる前の幼少期に預けられていた、旅芸人の女座長の娘。今は一座の座長になっている。全国各地を一座でまわり、諸国の有力大名や京の公家に顔のきく不思議な女性。
-公式サイトより引用-
この人物設定から判断できることを箇条書きにまとめると以下の通り。
- かつて駒を預かっていた(駒と顔見知り)
- 旅芸人の女座長で全国を巡っている
- 各地の大名や京都の公家にコネがある
となります。
これらの限られた情報をもとに、伊呂波太夫が何者なのかを考えていきましょう。
駒と関りがある
まず注目したいのが、公式の情報の以下の部分。
京の戦災孤児・駒が、東庵に引き取られる前の幼少期に預けられていた
純粋に考えれば、孤児だった小さい頃の駒を養育していたと考えられます。
第1話の放送で、火災で命を落としそうになった幼い頃の駒を助けた大きな手の人、についての会話がありましたが、この『大きな手の人』が、伊呂波太夫の一座と関わる人物なのかもしれませんね
このシーンの直後に、駒の口から『麒麟』について語られているので、今作のオリジナルキャラクターは、ドラマの核心に迫る重要な役割を担っていることは間違いなさそうです。
そして、後に駒は望月東庵に引き取られているようなので、東庵が伊呂波太夫の一座と何らかの関りを持っていたのではないかと思います。
望月東庵は医者ということですが、この記事を書いている令和二年2月初旬の段階では、彼も相当に謎めいた人物です。
駒は今作のヒロインとのことなので、ドラマの中心人物となることは間違いありません。
第1回で『麒麟』の意味が彼女の口から語られたことからも、駒が重要なキャラであることが推測できます。
おそらく、望月東庵と伊呂波太夫が、駒の出自に関する何らかのカギを握っているのかもしれません。
旅芸人の座長
次に、旅芸人の座長であるという点です。
公式の伊呂波太夫の写真、そして旅芸人という設定。
この2つの情報だけを見ると、戦国時代を生きたある女性の存在が頭をよぎります。
『出雲阿国(いずものおくに)』です。
出雲阿国は、現在の歌舞伎の原型(ややこ踊り/かぶき踊り)を創った女性とされ、芸人一座を率いて京都で舞台を張っていた女性です。
その部隊はたいへんな人気であったと伝わっています。
もしかしたら、伊呂波太夫の正体って出雲阿国では?と一瞬思ったのですが、阿国が活躍していたのは戦国時代末期から江戸時代に入る頃なので、光秀とは時代が合いません。
なので、伊呂波太夫の正体が、そのまま出雲阿国という可能性は無いかなと思います。
ただし、出雲阿国が伊呂波太夫のモデルとなっている可能性はあるかもしれません。
史実において、光秀と阿国の関連性は見出せませんが、伊呂波太夫のイメージは出雲阿国から拝借しているという程度であれば、公式の写真からもなんとなく受け入れられます。
諸大名や京都の公家と関りがある
そして、最も注目したいのが以下の部分です。
全国各地を一座でまわり、諸国の有力大名や京の公家に顔のきく不思議な女性。
つまり、各地を旅してまわっているから、京都やその周辺の情勢に詳しいということですよね。
これって、従来で言うところの忍びの役目というか、京都の情勢など光秀に伝え、有利に導くための存在なのかなと感じます。
実際、今作では室町幕府の将軍を中心に、京都の情勢が色濃く描かれるであろう人物がたくさん登場します。
『足利義輝』『足利義昭』はもちろん、『三好長慶』『細川晴元』『松永久秀』あたりを登場させておいて、畿内の情勢を描かないと言うのは、ちょっと考えづらいです。
なにより、京都の情勢という意味では、本能寺の変とも密接に関わってきます。
変を円滑に進めるための諸勢力への根回しとか、そのための情報を光秀に提供したりとか。
本能寺に変の動機がどうなるかにもよりますが、伊呂波太夫が何かしらの役割を担ってくるというのは、あり得るのかなと思います。
個人的には、今作は駒が願う『麒麟』の到来を光秀が叶えようとしていく物語であると睨んでおり、麒麟の到来が本能寺の変とも密接に関わっていると考えています。
↓詳細はコチラ↓

ともかくも、ただの旅芸人で終わるはずはないと思っているので、今後どう活躍していくのか、しっかりと見守っていきたいと思います。
まとめ
以上、伊呂波太夫の立ち位置や正体予想でした。
コチラの記事でも書きましたが、駒と同じく後半から終盤にかけて、ドラマを盛り上げるための重要な役割を担ってくるではないかなと思います。

これから伊呂波太夫が登場してきて、さらなる予想が可能になったら追記・修正をしていきます。
伊呂波太夫と同じく、ドラマオリジナルの人物、岡村隆史さん演じる『菊丸』の正体を予想した記事はコチラ。

麒麟がくるの各話の感想や今後の展開予想、ドラマが10倍面白くなる雑学や歴史知識のまとめはコチラです。

では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。