ご来訪ありがとうございます。
拓麻呂です。
日本各地に点在する巨大古墳。
一部は宮内庁が管理しており、立ち入りできないものもありますが、地方にある数十メートルから200メートル級の古墳は立ち入り可能で、観光できるものも多いです。
中には整備され、非常に観光しやすいところもあります。
しかしながら、古墳を最大限に満喫するためには、最低限抑えておきたいことがあるのも、また事実。
これを知っておかないと、十分に古墳を満喫できないだけでなく、思わぬ悲劇に見舞われる場合もあります。
そんな古墳観光に必要な最低限の準備や、失敗しないための基礎知識を、一人の歴史ファンとして、各地の古墳を渡り歩いている僕がお伝えしてみようと思います。
古墳を10倍楽しむ秘訣!
古墳観光に最適な季節
以外に思われるかもしれませんが、古墳観光には最適な時期が存在しています。
結論から言ってしまうと『冬』。
とくに1月~2月の真冬がオススメです。
理由は大きく分けて2つあります。
まず、ひとつ目の理由が『虫』です。
古墳て、だいたい自然豊かなところにあったり、住宅街にあったとしても古墳自体が木々に覆われていて、虫が生活しやすい環境になっています。
古墳に行く理由って、古代ロマンを感じたいっていうのがあると思います。
そういった思いがある中で、夏場にあまり整備されていない古墳に行くと、蜘蛛の巣に絡まることもありますし、暑い中で蝉の大合唱を聞きくことになり、お世辞にも古代ロマンに浸れる環境とは言えません。
と言うか、そもそも夏なので、蜘蛛や蝉以外のにも自然豊かな古墳には、虫の類が当たり前のようにいます。
また、秋口ですとスズメバチと遭遇する可能性もあります。
虫が苦手な方って多いと思いますし、嫌いな人にとっては恐怖でしかなく、古墳観光どころではありません。
このような理由から、虫がほとんど活動していない冬の方が、古墳観光に集中できるのです。
そして、冬場に古墳観光をオススメしたいもう一つの理由。
それは『墳丘の形が良く分かる』からです。
とくに、あまり観光地化されていない、あるいはそこまで整備されていない古墳の場合、ちょっとした林のようになっていて、木々が生い茂っている場合があります。
当然、夏場は青々とした葉で覆われ、それこそただの林にしか見えません。
古墳とは、その墳丘がハッキリ見えてこそ、その大きさや形状を把握することが出来ます。
そういった観点で見てみると、できる限り葉が生い茂っていない方が良いのです。
となると、やはり冬場が望ましい、ということになります。
古墳観光に適した服装
次は、古墳観光に適した身だしなみについてお伝えします。
どこの古墳に行くのかにもとよるのですが、最も注意したいのが履物です。
整備が行き届いていない古墳の場合は、墳丘に登ろうとすると、結構な急坂を登ることになります。
なにより注意したいのは降りる時で、古墳によっては下手をすると転げ落ちそうな急角度の場合があります。
また、階段付きの整備されていた場合であっても、ある程度の高さを自分の足で登ることには変わり有りません。
エレベーターやエスカレーターが付いた古墳は、今のところ見たことがありません。
なので、履物に関してはスニーカーなどの歩きやすい靴が望ましいです。
そこまでして登りたくないという方もいるかもしれませんが、古墳とは頭頂部に立った時に初めてその醍醐味を味わえるものです。
古墳の大きさ、圧倒的なスケール、そしてそこから眺める景色。
こういった部分を感じることで、1500年前の古代ロマンに想いを馳せることが出来るのです。
古墳観光に必要な心
最後は月並みですが、古墳に対する基本的な知識は、あった方がより楽しめます。
例えば、これから観光する古墳の形状は『前方後円墳』なのか、あるいは『円墳』なのか、はたまた『方墳』なのか?
そして、大きさはどの程度なのか?
築造された時期はいつ頃なのか?
被葬者は分かっているのか?
石室は見学できるのか?
どんな出土物はあるのか?
などなど、その古墳の基本情報は把握していた方が、何倍も楽しめます。
事前に調べてから行くのがベストではありますが、国や県の指定史跡になっている古墳は、登頂口付近に解説板が設置されていることも多いので、そちらにザっと目を通してから登るのでも良いでしょう。
古代日本を感じる古墳観光
以上、失敗しない古墳観光の楽しみ方でした。
- 古墳観光にオススメな季節は冬。
- 靴はスニーカーがおすすめ。
- 古墳の情報は把握しておく。
この3つを準備していくことで、さらに古墳を満喫することが出来ます。
今からおよそ1500年前に、確かにそこに存在していた強大勢力を感じさせるに相応しい巨大古墳群。
古墳って、太古の歴史ロマンを感じることが出来る、とても素敵な遺構ですね。
日本に現存する世界最大の墳墓に関する記事はコチラ。

古墳をより楽しむためのオススメ書籍はコチラ。

では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。