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拓麻呂です。
2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。
時代劇ということもあり、言葉や風習など、いまいちピンとこない部分もあるのではないでしょうか?
しかしながら、そういった部分が腑に落ちた方が、ドラマを何倍も楽しく視聴できるのは間違いありません。
ということで、この記事では麒麟がくるをより楽しむための豆知識をお届けします。
今回取り上げるのは『美濃国(みののくに)』。
ドラマ序盤の部隊となる『美濃』とは、一体どこにあるのでしょうか?
というか、そもそも『美濃』ってなんのことですか?というところから解説していきます。
こういった作中で何気なく使われている言葉の意味を知っておくだけでも、ドラマを何倍も楽しく、そして理解しながら観ることが出来ますよ。
『美濃』って何?
旧国名と都道府県
現在の日本には、全部で47つの都道府県があります。
いわゆる1都1道2府43県です。
今でこそ、当たり前のように47都道府県があるわけですが、今の形になったのは意外と最近です。
明治維新後の廃藩置県によって定められた『県』をベースとし、その後、統合をしながら現在の区分になりました。
今から約150年くらい前の出来事です。
では、それより前の日本はどうなっていたのでしょうか?
実は昔も、現在の都道府県のような区分はありました。
その区分を『〇〇国(〇〇のくに)』と呼びます。
例えば、現在の東京都と埼玉県を合わせた地域を『武蔵国(むさしのくに)』。
現在の長野県の全域を『信濃国(しなののくに)』。
現在の島根県東部を『出雲国(いずものくに)』。
といったように、現在の都道府県と同じような感じで、一定地域ごとに区分されていました。
これを『旧国名』と言います。
なお、旧国名は現在の僕たちの生活にも、意外と溶け込んでおり、よく聞く単語にも多くの名残があります。
美濃国って今の何県?
ドラマ内でもよく使われている『美濃(みの)』というのも旧国名です。
正確には『美濃国(みののくに)』と言います。
では『美濃』とは、現在のどのあたりの地域を指すのでしょうか?
『美濃』とは、現在の岐阜県の南半分くらいの地域を指す国名でした。
ちなみに北半分は『飛騨国(ひだのくに)』と呼ばれていました。
現在でも岐阜県北部に『高山市』があり、『飛騨高山』と呼ばる人気観光地となっていますね。
『美濃』に関わる重要人物の名前
この『美濃』という国名は、ドラマの登場人物の名前にも密接に関わっています。
分かりやすいところで言うと『斎藤道三(斎藤利政)』は『美濃の蝮(まむし)』という異名で恐れられていました。
道三は美濃を支配していた戦国大名なので、そう呼ばれていたわけです。
また、道三の娘であり、織田信長の正妻、明智光秀とはいとこの関係にある『帰蝶(きちょう)』も、美濃という国名に由来する名前を持っています。
彼女の本名は『帰蝶(きちょう)』とされていますが、一般的には『濃姫(のうひめ)』という名前でも知られています。
『濃姫』とは、織田信長に嫁いでから呼ばれるようになった名前です。
これは、『美濃から嫁いできた姫様』という意味があり、その略称として『濃姫』と呼ばれているのです。
まとめ
以上、『美濃国』についてでした。
こういった何気ない部分の豆知識を知っているかいないかでも、ドラマへの理解度は変わってくるものです。
また、雑学や教養と言った意味でも役に立ちます。
ぜひとも豆知識とともに、より楽しく麒麟がくるを楽しんで頂ければと思います。
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では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。