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『若者にこそ日本神話をしってほしい』拓麻呂です!
日本神話に登場するイザナキとイザナミ。
日本の国土を産み落とした二柱の神様です。
そしてこの二柱の神様が国を生むときに非常に興味深いエピソードが残っています。
プロポーズの起源とも言えるエピソードです。
告白とはどのように行うものなのか?
神様のプロポーズから見えてくる男の責任・・・
大好きなあの子に告白する勇気・・・男性必見です。
※なお以下の内容は古事記に準拠しています。日本書紀では微妙に異なる場合もあるのでご了承ください。
目次
~神様のプロポーズ~
イザナキとイザナミの国生み神話
まずはイザナキとイザナミの国生み神話を、簡単にお話します。
日本神話では天と地が出来た後に、沢山の神様が次々と現れます。
そして最後に現れた神様が『イザナキ』と『イザナミ』です。
イザナキは男神、イザナミは女神です。
この二柱の神様はお互いを愛し合い、日本の国土を次々と生み落としていきます。
一番最初に生まれたのは淡路島、次いで四国・・・やがてイザナキとイザナミは全ての国土を生み終えます。
しかしこのイザナキとイザナミの国生みは、あるひとつの問題を乗り越えて実現していたのです。
国生みで最初に生まれた国は淡路島。
でも実は、淡路島を産み落とす前にイザナキとイザナミは、一度国生みに失敗しています。
日本神話には、なぜ国生みに失敗したのかが明確に描かれているのです。
では、次にその失敗した理由をお話します。
~イザナミ(女神)のプロポーズは失敗~
国生みに失敗したイザナキとイザナミは困り果て、先輩の神様に助言を乞います。すると先輩神様はこんな事を言いました。
『国生みを始める時、イザナミ(女神)からイザナキ(男神)に声をかけたからですよ』
つまり女性からのお誘いに男性が応じたから失敗した、ということです。
日本神話には、イザナキとイザナミは国生みの前に愛の誓いを交わすシーンがあります。
この時、女神であるイザナミから男神であるイザナキを誘っています。
これが国生みに失敗した理由だと古事記は語っているのです。
なんということでしょうか・・日本神話は受け身の男性を否定しているようです。
~イザナキ(男神)のプロポーズで成功~
イザナキとイザナミは先輩神様の助言に従い、今度は男神イザナキから女神イザナミを誘い国生みを行いました。
すると見事に淡路島が生まれたのです!
そして勢いに乗ったイザナキとイザナミは次々と日本の国土を産み落としていきます。
つまり男性からのプロポーズで愛が成就したということですね!
少し余談ですが、この国生みの際に『対馬』が産み落とされています。
これって何気に重要なことだと思うのですが・・・
つまり、少なくとも古事記が編纂された1300年前には、『対馬』は日本の一部として認識されていたということなんですよね。
まぁ、ここでは深く掘り下げないことにしましょう。
男の責任について語る日本神話
このエピソードが物語っていること。
それは、プロポーズや告白は男性から伝えるということ。
男性は自身の言葉に責任を持ち、伴侶となる女性を守っていかねばならない。
このような意味ではないでしょうか?
草食系男子ではダメだという事を日本神話は語っています・・・
これからプロポーズを控えている方、大好きなあの子に告白しようとしている方、ぜひ勇気を持って愛を告げてみてください!
なお日本神話の詳細な展開を知りたい方は、この本がおススメです。
日本以外の国土は誰が生んだのか?
これまで見てきたように日本の国土はイザナミが産み落としました。
では他の国はどのように生まれたのでしょう?当然ながら日本神話には語られていません。
神話とはそれぞれの国のことが、それぞれの世界観で書かれているものです。
聖書には聖書の、古事記には古事記の世界観があるのです。
その国に根付いた世界観が見えてくるところが神話の面白さと言えますね。
日本神話とは、どんな物語なのか?気になる方はこちらにご入場ください。

では、今回はこの辺で!ありがとうございました。