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拓麻呂です。
枕草子の作者『清少納言』。
枕草子に関する書籍は、世の中にたくさん出回っていますが、作者の清少納言に関する書籍って、意外とありません。
枕草子って、基本的には清少納言が宮仕えしていた時期のことを書いているので、彼女の全体像って分からないんですよね。
清少納言が宮仕えをしていたのって、たった7年前後しかないので、その生涯の大部分は宮仕えからが離れているんです。
そんな清少納言の人生全体を知ることは出来ないのか?
清少納言がどういう女性で、どんな人生を歩んできたのか?
それを叶える最強の1冊をご紹介します。
この1冊で、清少納言の全てがわかります。
清少納言の人物像がわかるオススメの一冊
どんなことが書かれているのか?
まずは、どんなことが書かれているのかをお伝えします。
清少納言の生涯に関しては、だいたい以下のような流れになっています。
- 清少納言という女房名について
- 清少納言の家柄(清原氏)について
- 清少納言の父 清原元輔について
- 清少納言の幼少期について
- 清少納言の主婦時代について
- 清少納言の宮仕え前期
- 清少納言の宮仕え後期
- 清少納言の晩年
また、清少納言の性格や、現代の評価にも触れています。
おおよそ以下のような内容です。
- 清少納言の性格
- 物書きとしての清少納言の人物像
- 清少納言の評価
- 清少納言の生涯の年表
清少納言が宮仕えしている時期に関しては、枕草子の記述などからもある程度は察することができますし、多くの書籍でも取り上げられています。
しかし、彼女の人生において宮仕えしていたのは7、8年程度で、そのほとんどの期間は宮廷から離れているのです。
つまり、宮仕えをしていなかった期間を知らずして、清少納言の全体像に迫ることは出来ないのです。
特に巻末の方に掲載している清少納言の年表は、彼女の生涯は一目で把握でき、物凄く重宝しています。
ここまで清少納言のことを浮き彫りにした本は、他にありません。
今でも色褪せない情報量
本書は、1960年代に出版されているのですが、内容は全く色褪せていません。
と言うか、現在の清少納言評や、彼女の人物像など、清少納言に関する情報は、ほとんどこの本が根拠になっていると言っても過言ではありません。
当ブログでも、清少納言に関する記事をたくさん扱っていますが、ほとんどの記事が本書を参考文献として活用しています。
清少納言という人物を知るという意味では、この一冊があれば十分です。
1点だけ欠点をあげるとすれば、ある程度、枕草子の知識があった方がスムーズに読めるという部分です。
一部、枕草子の内容を引用している部分がるのですが、原文しか載っていなかったりするので、やや玄人向けな書籍であることは間違いありません。
とは言え、枕草子に興味がない、あるいはまったく知らないのに、清少納言に興味を持つ方は少ないと思います。
なので、おのずと本書に興味を持つ方は、枕草子の予備知識がある方だと思うので、問題ないでしょう。
と言うことで、清少納言の人物像を知る最強のオススメ本『人物叢書 清少納言』です。
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清少納言の魅力に迫りたい方は、ぜひ手にとってみてください。
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