清少納言の宮廷初仕事!枕草子に記された定子様との運命の出会い

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『清少納言に恋した男』拓麻呂でございます。

枕草子の著者である清少納言

この枕草子には、清少納言の鋭い感性が随所に散りばめられています。彼女の切れ味鋭い感性が楽しめるのも魅力のひとつですが、枕草子にはもうひとつ重要なテーマが存在します。

それは、清少納言が定子(ていし)様と過ごした輝かしい想い出。

清少納言は天皇お后である定子様にお仕えし、身の回りのお世話をしていました。枕草子には、定子様とのほっこりするような想い出が沢山つまっているのです。

しかし・・・この輝かしい日々は長くは続きませんでした。定子様は若くしてこの世を去ってしまうのです。

清少納言の悲しみは大きかったことでしょう。その証拠に、枕草子には定子様が旅立たれた後の話は一切記されていません。楽しかった想い出だけを切り取り、枕草子に書き残しているのです。

決して長くはなかった定子様と一緒に過ごした想い出は、清少納言にとって何物にも変え難い、大切な宝物なのです。

枕草子に隠された秘密・・清少納言が定子に捧げた悲しみのエッセイ
清少納言が残した『枕草子』。世界最古の女流エッセイと言われる枕草子が書かれた意図は何だったのでしょうか?そして清少納言はどのような想いで日々の日常を綴っていたのでしょうか?その背景には、権力闘争に巻き込まれた二人の女性の姿。底抜けに明るい枕草子の裏に秘められた悲しい現実。そんな枕草子の本質に迫ってみましょう。

僕は枕草子を読んでいると、この二人のやり取りにいつも心を癒されます。

今回はそんな清少納言と定子様の出会いを見ていく事にしましょう。

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~優しい姫君 中宮定子~

定子様との出会い

清少納言は20代後半頃から宮廷に出仕し始めます。もうすぐ三十路という年齢での宮仕え。一度離婚も経験しており、再出発の人生です。

清少納言は枕草子で宮仕え初日の状況をこう語っています。原文だと難しいので僕なりに現代風にアレンジしてみますね。

『お仕事初日は右も左もわからず恥ずかしいことだらけ』

『もう泣きそうだったので、夜な夜な出仕し物陰に隠れていました』

・・・なんか意外ですね。枕草子で『あれが嫌い』『こんな男は最悪』などと書き連ねていた清少納言がこうも弱気になってしまうとは・・・。

しかしながら、こういった清少納言の行動に可愛らしさを感じるのは自分だけでしょうか・・。

完全に怖気づいてしまった清少納言。ところがそんな彼女に声を掛けてくる女性がいました。

その女性が定子様です。

憧れの定子様

定子様は清少納言に語り掛けます。

『隠れてないで出ておいで』

恐る恐る出てくる清少納言。定子様はひとつの絵を取り出し清少納言に見せ、

『ここはこうなのよ、ああなのよ、この絵は誰の作品だったかしら?』

やさしく語り掛けてきます。恥ずかしさを我慢して、うつむいたまま定子様の言葉を聞く清少納言。勇気を出して顔を上げると、そこには美しい定子様のお顔。

枕草子では、初めて定子様のお顔を拝見した時の印象をこう語っています。

『このような高貴なお方に初めてお目にかかる私のような世間知らずにとっては、これほどまでに美しいお方がこの世にいらっしゃるのかと思った』

きっと定子様は優しいほほ笑みで清少納言に語り掛けていたのでしょう。

ガチガチに緊張して泣きそうだった清少納言を気遣い、優しく語りかけてくれた定子様。この出会いを機に清少納言は誠心誠意、定子様にお仕えしていくことになるのです。

参考:枕草子 一八四段『宮にはじめてまゐりたるころ』より

~清少納言と定子様の年齢差~

清少納言が定子様にお仕えした時の年齢は27、8歳頃。一方の定子様は18歳。

なんと清少納言より10歳近く年下だったのです。

しかし清少納言は10歳年下の定子様に強い憧れ、尊敬の念を抱いていたことが窺えます。そのような描写が枕草子には随所に出てきます。また、定子様も清少納言の教養深さに一目置いていたことを伺わせる描写も多くあります。

まさに相思相愛。

清少納言と定子様はお互いを認め合う、深い絆で結ばれていたんですね。

なお、このエピソード全体のお話と、原文はこちらをご覧ください。

枕草子 一八四段『宮にはじめてまゐりたるころ』①【現代語訳と原文】
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では、今回はこの辺で!ありがとうございました。


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