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拓麻呂です。
今からおよそ千年前。
幾多の文学作品が生まれました。
源氏物語、枕草子、和泉式部日記、栄花物語、蜻蛉日記、更級日記・・・。
これらは全て女性が生み出した作品です。
日本の歴史上、最も女性が輝いた時代。
そんな平安時代中期の貴族社会、とりわけ宮仕えしていた女性たちにスポットをあてて、初心者向けのオススメ本をご紹介します。
多くの名作を生みだした女性たち。
彼女たちの日常や仕事風景を知り、より一層、平安の女流文学を楽しむ一助となれば幸いです。
初心者向け!平安時代のオススメ本
平安女子の楽しい!生活
平安時代の女性たちの知識がゼロの方にこそ、オススメしたい一冊。
小中学生あたりに向けて書かれているようなので、歴史特有の難しい表現がなく、すんなりと頭に入ってきます。
かと言って、中身が薄いかと言うとそうでもなく、かなり本格的な内容になっています。
- 平安女子たちのファッション
- 平安女子たちの美人の条件
- 平安女子たちの恋愛事情
- 平安女子たちのメール?術
- 平安女子たちのお仕事
- 平安女子たちの夢
などなど、内容は多岐に渡っています。
初心者に最もオススメしたい本でありながら、ちょっと復習したいときなどにも使え、後々まで役立つ良書です。
今と全然違うところもあれば、千年前の女性たちも、現代と変わらない感覚で生きていたんだなと感じるところもあります。
清少納言や紫式部など、当時の女性たちが身近に感じられる一冊です。
あと、表紙にちょっとしたネタが仕込んであります。
是非、見つけてみてください。
王朝生活の基礎知識
続いては、この一冊。
上記の『平安女子の楽しい!生活』と同じ著者で、とても読みやす内容となっています。
『平安女子の楽しい!生活』と内容が被る部分もあるのですが、本書は当時の女性たちの教養や、人生のイベント事(成人式や結婚式)についても触れています。
『平安女子の楽しい!生活』が小中学生向けなのに対し、本書は大人向けという印象で、若干ポップさが減っています。
とは言え、著者の文体自体が柔らかいので、難しい歴史書を読んでいるような感じではありません。
『平安女子の楽しい!生活』が、紫式部や清少納言などの宮廷で働く女性を扱った書籍なのに対し、本書は『妻としての平安の女性』という側面が強いです。
平安朝の生活と文学
この時代をより深く知っていくためには、遅かれ早かれ持っておくことをオススメしたい良書。
著者は池田亀鑑という方で、すでに亡くなられましたが、この時代の研究者を代表するお方です。
第一人者と言ってもいいくらいです。
そんな池田亀鑑先生が、平安時代の女性たちの生活や文化、仕事や美容、食事に病気まで、とにかく全部詰め込みました!という内容になっています。
一応、初心者でも読めると思いますが、『平安女子の楽しい!生活』と『王朝生活の基礎知識』に比べると、ややお堅い印象は否めません。
当時の女性たちの生活や文化を、深めに知りたいのであれば、ぜひ一読をお勧めします。
当ブログの記事にも、参考として大いに活用させていただいております。
個人的には、『平安女子の楽しい!生活』か『王朝生活の基礎知識』を一読した上で、合わせて所有したい一冊かなと思います。
まとめ
以上、初心者向け!平安時代の超おすすめ本でした。
平安時代の中期は、日本の歴史上、女性たちが最も輝いた時代と言っても過言ではありません。
彼女たちの素顔を知ることで、源氏物語や枕草子など、当時の女流文学作品をより楽しく読むことができますよ。
では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。