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紫式部、清少納言、和泉式部、赤染衛門、伊勢大輔・・・歴史の表舞台に数多くの才女が登場した平安時代中期。
ここでは、日本が世界に誇る女性たち、そして彼女たちが残した素晴らしい文学作品などをご紹介しています。
↓下の【目次】から読みたい項目を選んでクリックorタップをすると、お目当ての部分に飛びます。平安時代の女性や王朝文学は扱っている記事が多いので、是非ご利用ください。
平安時代の女性たちによる王朝文学
枕草子 ~清少納言の大切な想い出が詰まった随筆文学~
世界最古の随筆 枕草子。現在では『世界最古のブログ』と形容されることもある作品です。作者の清少納言が宮廷で過ごした約7年間の様々な出来事や想い出、作者自身が興味を持ったことなどが綴られてます。
清少納言の自画自賛も書かれているのですが、意外に間抜けな彼女の一面にも触れることができてとても楽しめ、明るい笑いで満ち溢れているところも枕草子の大きな特徴と言えるでしょう。
千年前の人たちも、今と何も変わらない感覚を持っていたことに気付かされる作品です。
源氏物語 ~世界最古の女流長編小説~
紫式部が執筆した、400字詰の原稿用紙2,400枚にも及ぶ長大な恋物語。日本人ならその名前を知らない人はいないくらいの超有名作品ですね。
今でも各出版社から定期的に新刊が発売されるほどの超ロングセラー。現在は、世界各国の言語に翻訳され、世界中で愛されています。
紫式部日記 ~紫式部の性格がわかる貴重な日記~
源氏物語の作者 紫式部自筆の日記。紫式部が仕えた『中宮彰子』の出産から筆を起こし、後半は同僚女房たちを批評した有名な『才女批判』が書かれていおり、有名な清少納言への痛烈な批判も、この日記に書かれています。
また、源氏物語の作者が紫式部だということは、紫式部日記を読むことで判明します。この日記が残っていなかったら、源氏物語は作者不詳になってたかもしれません。
そういった意味でも、非常に貴重な日記と言えます。
和泉式部日記 ~恋に生きた魔性の女の大恋愛~
紫式部や藤原道長からも、その恋愛遍歴を揶揄された恋多き女性 和泉式部。当時の宮廷をざわつかせた大スキャンダルに至る大恋愛の経緯が書かれた日記が『和泉式部日記』です。
歌人としても高名な作者は、素敵な和歌で殿方のハートを鷲掴みにしたのでした。
蜻蛉日記 ~美人で健気な奥様の嫉妬日記~
作者は藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)。当代一の美女と称された箱入り娘の日記が『蜻蛉日記(かげろうにっき)』です。作者の本名は伝わっていため「藤原道綱母」や「右大将道綱母」と呼ばれています。
作者は夫のことが大好きなのですが、当時は一夫多妻制。複数の妻を持つ夫を待ち続け、嫉妬し苦悩した21年間のはかない記録となっています。ちなみに、源氏物語や枕草子よりも早い年代に成立した作品で、後の女性による王朝文学の先駆けとなる作品です。
彼女の作品『蜻蛉日記』の概要や、蜻蛉日記を読む上でのポイントなどをサックっと解説します。
更級日記 ~元祖文系オタク女子が胸に抱いた夢と現実~
源氏物語が大好きで、フィクションの世界に憧れを抱いていた一人の少女。大人になった彼女が、夢と現実の狭間で揺れる心を綴った作品『更級日記(さらしなにっき)』。作者は『菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)』という女性で、名前は伝わっていません。
幼い頃に憧れた源氏物語の世界。そして、大人になった時に見た現実の世界。理想と現実という現代人も共感するような、リアリティ溢れる内容になっています。そんな更級日記の内容を序盤、中盤、終盤に分けてわかりやすく解説するとともに、その魅力なども合わせてご紹介します。
土佐日記!? ~世界最古のネカマによる旅行記~
土佐(現在の高知県)で働いていた作者が任期を終えて、京都に帰るまでの船旅を記録した作品。作者は一応女性ということになっていますが実は・・・詳細は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
平安時代の才女たち(五十音順)
赤染衛門【顔の広い良妻賢母】
良妻賢母として名高い「赤染衛門」の関連する記事です。赤染衛門の人物像だけでなく、清少納言や紫式部、和泉式部といった同時代の有名人との性格の違いや関係についても詳しく解説しています。
和泉式部【恋に生きた魔性の女】
恋愛の達人で、和歌の名人「和泉式部」。
当ブログでは和泉式部関連の記事を複数扱っているため、以下のリンク内にオススメ記事をピックアップさせて頂きました。ぜひ興味ある記事をご覧になってみてください。
伊勢大輔【彰子を支えた期待の新人】
紫式部の後輩として彰子に仕えた「伊勢大輔」に関連する記事です。彼女のプロフィールだけでなく、百人一首に選ばれた和歌が詠まれるきっかけとなった、紫式部との興味深いエピソードもご紹介します。
小式部内侍【短命だった和泉式部の娘】
和泉式部の娘で、儚く散った「小式部内侍」に関する記事です。彼女の和歌はもちろん、先立たれてしまった娘に対して和泉式部が贈った悲痛な和歌も合わせてご紹介します。
小少将の君【儚く散った紫式部の大親友】
紫式部日記に登場する若いらしい女性かつ、紫式部の親友でもあった「小少将の君」に関する記事です。紫式部日記で語られる彼女の雰囲気や容姿、そして紫式部との関係性を示す興味深いエピソードなどをご紹介します。
小兵衛【枕草子に登場するうら若き照れ屋】
枕草子に登場する「小兵衛」という女房に関する記事です。かなりマニアックですが、枕草子での登場シーンや、そこで語られる憎めない人物像、主であった定子とな関係性などを解説しています。自分で言うのもなんですが、小兵衛に関してここまで詳しく解説している記事は、ネット上にはなかなか無いと思います。
小馬命婦【枕草子を受け継いだ清少納言の娘】
清少納言の娘にして藤原彰子の女房「小馬命婦」に関する記事です。彼女の和歌、そして母の清少納言が残した偉大な作品「枕草子」との意外な関りをご紹介します。さらに合わせて、小馬命婦の兄貴についても一緒に解説しています。
相模【和泉式部に匹敵する和歌の達人】
百人一首に選出された歌人で、和泉式部にも匹敵すると言われた女性「相模」に関する記事です。彼女の和歌はもちろん、ほとんど知られていない清少納言との意外な関係もご紹介します。
宰相の君【紫式部の同僚だった上臈女房】
紫式部日記にたびたび登場する「宰相の君(藤原豊子)」に関する記事です。宰相の君のプロフィールなどを簡単に解説します。
清少納言【枕草子を残した陽キャブロガー】
紫式部と双璧を成す、この時代を代表する女性。枕草子の作者「清少納言」。
当ブログでは清少納言や枕草子関連の記事を大量に扱っているため、以下のリンク内にオススメ記事をピックアップさせて頂きました。ぜひ興味ある記事をご覧になってみてください。
大納言の君【紫式部の友人】
紫式部の数少ない友人の一人「大納言の君」に関する記事です。彼女のプロフィール、同じく紫式部の友人だった小少将の君との関係などを解説します。
大弐三位【華やかに生きた紫式部の娘】
紫式部の娘でキラキラ女子「大弐三位」に関する記事です。彼女の逸話や和歌、本名、そして母親である紫式部との性格の違いなどを解説します。
中納言の君【枕草子に登場する小太り女房】
藤原定子の女房で清少納言の同僚「中納言の君」に関する記事です。枕草子にもたびたび登場し、非常に親しみやすいキャラクターで描かれる中納言の君を簡単に解説します。
源倫子【藤原道長を支えた最良の妻】
「源倫子」の人物像や性格がわかる逸話をご紹介します。藤原道長との夫婦仲や、紫式部との興味深いエピソードなどもお伝えしますので、ぜひご覧になってみてください。
紫式部【源氏物語を残した引きこもり女子】
言わずと知れた氏物語の作者で、この時代を最も代表する女性「紫式部」。
当ブログでは紫式部を扱った記事がとても多いため、以下のリンク内にオススメ記事をピックアップさせて頂きました。ぜひ興味ある記事をご覧になってみてください。
平安時代の姫君たち
藤原原子【若くして散った美しき姫君】
枕草子で『淑景舎(しげいしゃ)』と呼ばれている「藤原原子」に関する記事です。人物像や藤原定子との関係や若くして亡くなったその最期の状況などをわかりやすく解説します。
藤原彰子【しっかり者の小さなお姫様】
藤原道長の娘で、紫式部が仕えた「中宮彰子」に関する記事です。彰子の性格やその人物像、紫式部との関係などについてわかりやすく解説します。
藤原定子【清少納言と共に歩んだ陽気な姫君】
清少納言が仕えた悲劇の姫君「中宮定子」に関する記事です。定子様の人物像や清少納言との関係など、家系図や年表を用いてわかりやすく解説します。
王朝文学が10倍楽しくなる豆知識
ここでは、当サイトで公開している平安時代中期頃に関する基礎知識や豆知識、雑学などの記事を一覧にまとめてご紹介しています。
枕草子や源氏物語などの王朝文学、2024年の大河ドラマ「光る君へ」などを、より深く理解し、より楽しみたい方は、気になる記事をぜひクリックしてみてください。
激突!清少納言vs紫式部
枕草子の清少納言。源氏物語の紫式部。
現代も読み継がれる二つの文学を生み出した千年前の女性たち。よくライバル扱いされる二人は、実際どんな関係でどんな性格だったのか?また、その違い、共通点、容姿、本名・・・
清少納言と紫式部を様々な角度から比較してみました。