平安時代中期。
今からおよそ1000年前、紫式部の源氏物語や清少納言の枕草子に代表される女流文学が栄えました。この時代は、他に類を見ないほど個性的な多くの女性が活躍した時代です。
今回は、そんな平安時代の女性たちにスポットをあて、魅力的に感じる女性をランキングにしてみたいと思います。
※今回ご紹介するランキングは個人的な見解になります。また、当時の美人の条件は考慮していません。ご了承ください。
日本の歴史ランキング!平安美人ベスト3
3位 大弐三位(だいにのさんみ)
3位は紫式部の娘『大弐三位』です。
ちなみに本名は「藤原賢子」と言います。
母親の紫式部はかなり控えめな性格で、人付き合いも苦手だったことが彼女自身の日記から分かるのですが、娘の性格はそうではく、かなり朗らかで明るい性格だったとされています。
大弐三位は藤原頼宗、藤原定頼、源朝任といった男性貴族とも交際があり、残されている和歌からも、かなりの恋愛上手であったことが窺えます。
さらに、後に後冷泉天皇となる「親仁親王」の乳母を務めたり、典侍(ないしのすけ)という役職に就いたりと、女性の出世コースを見事に駆け上がっていきました。
このような人生を歩んだ大弐三位は、やはり男性を虜にするような魅力的な女性であったのではないかと思います。
2位 藤原定子(ふじわらのていし)
2位は一条天皇の中宮『藤原定子』です。
清少納言が仕えていた女性としても有名ですね。
清少納言が書いた枕草子には、よく定子が登場するのですが、とにかく大絶賛しています。
枕草子によると、清少納言が初めて定子を見た瞬間、定子の手の甲が美しすぎて見とれてしまうほどだったとか。(この時代は十二単からわずかにのぞく体の一部に美しさを見出していたらしい)
その他にも、定子の気品溢れる様子やちょっとお茶目な部分まで、とにかく素敵な女性として描かれています。
完全に清少納言目線ではあるのですが、10歳近く年上でしかも同性の清少納言を虜にしてしまうあたり、定子は相当素敵な女性だったのかなと思いますね。
1位 和泉式部(いずみしきぶ)
1位は恋多き魔性の女『和泉式部』です。
和泉式部と言えば、和歌の達人であるとともに、恋多き女性として名を残しており、彼女自身の作品と言われる『和泉式部日記』にも、彼女の熱愛が記録されています。
和泉式部の恋愛遍歴の中でも、注目すべきはやはり「為尊親王(ためたかしんのう)」と「敦道親王(あつみちしんのう)」との熱愛ではないでしょうか。
為尊親王と敦道親王は2人とも天皇の子供、つまり普通だったら一般人には手の届かない身分の高い存在です。
しかし、和泉式部は身分の差を超えて、両新皇との大恋愛を成就させました。
和泉式部は、紫式部をして和歌の天才と言わしめた実力の持ち主です。
当時の恋愛は、和歌の良し悪しが異性の魅力をアピールするポイントだったので、和泉式部は異性を誘惑するような、現代で言うところの口説き文句(和歌)を駆使し、大恋愛を成就させたりしていたのかもしれません。
ともかくも、恋愛の達人であった和泉式部はかなりの魅力を持った女性だったのかなという印象を持っています。
平安美人ベスト3のまとめ
以上、魅力的な平安美人ベスト3でした。
1位 和泉式部
2位 藤原定子
3位 大弐三位
なるべく公平な目線で選んでみたのですが、個人的な好みでいくとやっぱり清少納言が1番かなとか思ってますが・・・。
とは言え、平安中期の女房文学を読んでいると、どの作者もキャラが違い個性的でそれぞれの魅力を持っているなと感じますね!
『平安美人ベスト3』
あなたは、誰を選びますか?
では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。
【主な参考資料】