日本神話 悲惨な最期を遂げた神様ベスト3!古事記なんでもランキング

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日本神話

古事記にたくさん登場する日本の神様。
八百万(やおよろず)の神々が活躍する日本神話では、とても個性豊かな神様で溢れています。

そんな日本神話の中には、思いもよらぬ事態に直面し、そのまま悲惨な最期を遂げてしまった神様も存在しています。

そもそも神様って不死身じゃなかったのか?という疑問があるわけですが、古事記を読む限り、外的要因により(大きな傷を負うなど)命を落とすことは普通にあったようです。

 

ということで、個人的な主観に基づき、日本神話の始まるところから神武東征の前までの範囲で、ベスト3を決めてみたいと思います。

 

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日本神話 悲惨な最期と遂げた神様ベスト3

3位 大気都比売神(オオゲツヒメ)

3位は、オオゲツヒメです。

拓まろ
筆者

穀物の起源とされる神様ですね。

 

オオゲツヒメのプロフィール

【神名】
大宜都比売、大気都比売神、大宜津比売神など

【家族構成】
父:イザナギ、母:イザナミ、兄弟:神生みで生まれたたくさんの神々 

【お祀りしている主な神社】
上一宮大粟神社(徳島県)、阿波井神社(徳島県)など

【略伝】
イザナギとイザナミによる国生み神生みで成った神様。食物を司る女神様で、五穀と養蚕の起源とされています。食物の神様らしく、たくさんの食べ物をスサノオに提供しますが、いかんせん提供の仕方に問題があり、思わぬ最期を遂げることになります。その遺体からは稲や粟、小豆や大豆など様々な食べ物が誕生したと言われています。

稲などの穀物の起源とされるオオゲツヒメ

田んぼの畔を壊し、アマテラスの宮殿に糞をぶちまける、機織り小屋の屋根から皮を剥いだ馬突き落とすなど、数々の悪行のため、高天原(天上世界のこと)を追放されたスサノオは、地上に降り立つ途中で、オオゲツヒメの元を訪れます。

スサノオは空腹を満たすため、あるいは自らの罪を償うために、神々に供えるための食べ物を欲していたのです。

求めに応じたオオゲツヒメは、様々な食べ物を自らの鼻や口、さらには尻から取り出し、スサノオに提供しました。

 

ところが、その様子を見ていたスサノオは、

スサノオ
スサノオ

口や尻から食べ物を出すとは汚らわしい!

と怒り狂い、オオゲツヒメを一刀両断、オオゲツヒメとしては悪気はなかったようですが、スサノオの勘違いされ有無を言わさず斬り殺されてしまいました。
哀れとしか言いようがありません。

 

なおこの神話は、大自然の循環を象徴していると言われています。

 

2位 火之迦具土神(ヒノガグツチ)

2位は火の神様『カグツチ』です。

ヒノカグツチのプロフィール

【神名】
火之迦具土神、火之夜藝速男神、火産霊など

【家族構成】
父:イザナギ、母:イザナミ、兄弟:神生みで生まれたたくさんの神々

【お祀りしている主な神社】
火男火売神社(大分県)、秋葉山本宮秋葉神社(静岡県)など

【略伝】
イザナギとイザナミによる神生みで成った神様。なんですが、火の神様ということで、カグツチを生んだイザナミは大火傷を負い、それが元で亡くなってしまいました。こうして、愛する妻を失ったイザナギの逆鱗にふれることになります。

火の神カグツチ

カグツチは神生みの時に成った神様です。

燃え盛る火の神様であるカグツチは、母であるイザナミから生まれた際に性器を焼き、大やけどを負わせてしまいました。

イザナミはその火傷が元で亡くなってしまい、夫のイザナギはたいへん悲しみました。

やがてその悲しみは怒りへと変わり、その憎しみは我が子であると同時に妻を亡き者にしたカグツチへ向けられ、カグツチの首をはねました。

 

火の神という性質上、イザナミの火傷は致し方のないことだったのかもしれません。
しかし『火』であることが災いし、父親に斬りつけられたカグツチにとっては、とんだ災難だったのは間違いありません。

 

1位 猿田毘古神(サルタヒコ)

1位は『サルタヒコ』です。

拓まろ
筆者

天孫降臨の際にニニギノミコトの道案内を務めた神様として知られています。

サルタヒコのプロフィール

【神名】
猿田毘古神、猿田毘古大神、猿田彦命など

【家族構成】
妻:アメノウズメ?

【お祀りしている主な神社】
猿田彦神社(三重県)、椿大神社(三重県)など

【略伝】
アマテラスの孫であるニニギが地上を治めるため降臨した際(天孫降臨)、その道案内を務めた神様です。背が高く、赤い顔に長い鼻を持っていたとされ、一説には天狗だったのではないかとも言われています。道案内を終えた後は、ニニギに同行していたアメノウズメを伴い故郷の伊勢へと帰っていきました。

天狗の容貌をしたサルタヒコ

いわゆる天孫降臨神話に登場するサルタヒコ。
地上世界に降臨したニニギの道案内を務め、無事に導いた後はニニギのお供だったアメノウズメを伴って故郷に帰っていきました。

日本神話におけるサルタヒコの登場シーンこれだけなのですが、故郷に帰った後に惨めな最期を迎えたらしいことが古事記に書かれています。

 

サルタヒコが漁をしていると『比良夫貝(ひらふがい)』に腕を挟まれしまい、そのまま溺れ死んでしまいました。

『比良夫貝(ひらふがい)』がどんな貝なのかについては諸説あるのですが、一説には『タイラギ』という30cmほどの大きさになる二枚貝だったのではないか、あるいは二枚貝の中でも特に大型のシャコガイだったのではないかと言われています。

 

ともかくも、貝に挟まれて溺死するという残念さもさることながら、古事記ではその最期もいわゆるナレ死のような描写になっており、とにかく扱いが酷いです。

 

ということで、そもそもの活躍の少なさ、最期の惨めさ、古事記での扱いの酷さなど、いろいろひっくるめてサルタヒコが1位に輝きました。

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悲惨な最期と遂げた神様まとめ

以上、日本神話の最強神様ベスト3でした。

1位 大気都比売神(オオゲツヒメ)

2位 火之迦具土神(ヒノガグツチ)

3位 猿田毘古神(サルタヒコ)

 

個人的な主観で選んでみましたがいかがでしょうか。

あなたは、どんな神様を選びますか。

 

この他にも、日本神話は魅力的な神様たちで溢れかえっています。ぜひ今まで以上に日本神話に触れて楽しんで頂ければと想います。

古事記・日本の神話
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