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拓麻呂です。
紫式部と言えば源氏物語ですが、彼女の残したもうひとつの文学作品『紫式部日記』。
源氏物語は小説なので、作者である紫式部のことは、あまり分かりません。
というか、源氏物語を読んだだけでは、紫式部が作者だということすら分かりません。
当ブログでも、紫式部を多く扱っていますが、その底本となっているのが紫式部日記です。
紫式部日記を読むことで、源氏物語の作者が紫式部だということが初めて分かります。
また、紫式部と清少納言がライバルだったと言われる所以は、紫式部日記の記述が元になっています。
他にも、彼女がどんな性格だったのか?
彼女は周囲の人間をどう見ていたのか?
彼女が仕えていた彰子(しょうし)の出産は、どのようにして行われたのか?
など、源氏物語では分かり得ない、紫式部のプライベートな部分が垣間見える作品。
それが『紫式部日記』です。
そんな紫式部日記を初めて読まれる方にオススメな一般書籍を3冊ご紹介します。
これから紫式部日記を読んでみようとお考えの際には、ぜひ参考になさってください!
紫式部日記オススメ本3選
マンガで楽しむ紫式部日記
まずは、最も初心者向けな1冊をご紹介します。
- 気軽に読みたい
- 活字を読んでいると眠くなる
という方にオススメな、漫画になった紫式部日記です。
初めての方が楽しみながら読むのには最適です。
漫画になっているので、活字で読むよりも紫式部の心の内が分かりやすいです。
平安時代って今とは違う文化や価値観があるので、視覚で理解できると言うのは、初めての方にとってはありがたいのではないかと思います。
紫式部日記の中身全てを網羅していないのですが、面白い部分や有名なエピソードなどは、全て網羅されているので、紫式部日記ってどんな感じなのかをサクッとしることができます。
まずは、漫画で作品の雰囲気を掴んで、それから本格的な本に触れてみるのも良いですね。
スタンダードな初心者向けの1冊
初めて紫式部日記を読むけれど、漫画はちょっとな・・・という方にオススメな1冊です。
『ビギナーズクラシック』という古典シリーズです。
他の平安文学なんかも、ビギナーズクラシックから入る方も多いと思います。
原文+現代語訳で構成されており、各エピソードに対する解説も付いています。
また、巻末には紫式部日記のことや、作者の紫式部自身に関する解説も付いています。
ビギナーズクラシックなので、紫式部日記全編が網羅されておらず、有名な部分をピックアップしてあります。
ですが、初めての方にはちょうど良い分量です。
まずは、この本で作品の雰囲気を掴んでみるのがオススメです。
紫式部全編を網羅している1冊
初心者だけど、とにかく全部読んでみたいという方にオススメの1冊。
本書の構成としては、前半に原文が全て載っていて、後半に現代語訳で全編掲載しています。
なので、とりあえず全部読んでみたい場合には最適です。
また、本書の特徴として、紫式部日記に登場する全ての人物が紹介してあり、各人物の簡単な略歴が付いています。
何気にこれがありがたくて、各人物の関係を把握するのに役立ちます。
また、前述のビギナーズクラシック同様、紫式部自身に関する解説と、紫式部日記に関する解説が、さらに詳しく書かれています。
紫式部日記を全部盛りで楽しみたい方は、コチラが最適ですね。
まとめ
以上、紫式部日記のオススメ本3選でした。
紫式部日記は、彼女の人となりが分かるとても面白い日記です。
源氏物語だけでは分からない紫式部の人間性を、ぜひ楽しんでみてください。
では今回はこの辺で!
ありがとうございました。