学校の授業でもよく登場する清少納言の枕草子。
古文の授業やテストというと、小難しい文法のことなどに終始して、古典自体を楽しむことが全然できない場合も多いのではないでしょうか。
そもそも古典はつまらないものという印象さえ与えているように感じます。
やはり、古文で良い成績をとるには、古典を楽しむということが必要です。
その為には、その古典の中身を知ってから、文法を勉強する方が、はるかに理解が深まるのではないかと考えています。
そこで、今回は古典文学の代表格『枕草子』が楽しめるマンガ本をご紹介します。マンガを入り口にして、ぜひテストや受験に役立てて頂ければと想います。
感動の枕草子
枕草子って、清少納言が思いつくままに書いた随筆なので、必ずしも時系列順に書かれていません。
なのでそのまま読むと、当時どのような歴史的背景があり、清少納言がどのような状況に身を置いていたのかが分かりにくいんですね。
その点、コチラの漫画は枕草子の中から重要なエピソードを抜き出して、時系列に並べてあります。
つまり、ストーリー仕立てになっていて、とても読みやすいです。
当時の清少納言と、彼女と近い関係にある人物は、かなり厳しい状況に置かれていました。
その中で、清少納言たちがどう立ち回り、困難に立ち向かっていったのか?
そして、清少納言はなぜ枕草子を書いたのか?
こういった、枕草子執筆の背景が分かるのも大きなポイントです。
難しい歴史的な用語が出てくる時は、同じページの脇に解説が書いてあるので、意味をサッと理解できます。
また、漫画以外の豆知識やコラムも充実しています。
そこも読みやすくて、より理解が深まるポイントですね。
なお、絵のタッチは今風の少女漫画な感じです。
取り上げているエピソードは少ないですが、その分重要な逸話に絞られています。
ほろっと目頭が熱くなる、清少納言の想いが伝わる感動ストーリーを、ぜひお楽しみください!
Amazonで中身が少しだけ見られますよ。
ギャグ漫画風の枕草子
これは、枕草子が短編のギャグ漫画集になったような本です。
絵のタッチもギャグ寄りです。
とは言っても、枕草子は笑いの要素も含んでいるので、活字で読むのとそこまで印象が変わりません。
オススメ1の枕草子が感動ストーリーなのに対して、こちらはギャグ要素が強く、絵のタッチも全然違います。
なので、どちらが好みかは個々で差があるかもしれません。
また、取り上げている内容もオススメ1とは、結構違います(同じものもあります)。
短編集のようになっている都合上、掲載しているエピソードはこちらの方が多いです。
感動や学びよりも、とにかくケラケラ笑いながら楽しみたい方は、ぜひこの本で枕草子に触れて頂ければと想います。
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手軽な文庫版の枕草子
電子書籍が普及した昨今ですが、やっぱり紙の本がいいという方は、コンパクトなコチラをオススメします。
文庫サイズなので、持ち運びに便利です。
終始明るい雰囲気が貫かれているので、そういった部分は枕草子本来の印象にかなり近いです。
ストーリー性もあって読みやすく、結構なギャグ要素も入っています。
ある意味、オススメ1とオススメ2を足して2で割ったような感じになっています。
絵のタッチは、ギャグ寄りの少女漫画風です。
ただ、清少納言の絵が、僕の中にあるイメージとちょっと違う感じがします。
個人的に、清少納言は癖毛で茶髪のイメージが強いので(枕草子の中で清少納言自身が言っているため)。
まぁ、この辺は個々で印象が違うと思うので問題ないかなとも思います。
手軽な文庫版なので、電車に乗っている時などのスキマ時間にも使えますよ。
時間を無駄にせず、サクッと枕草子を学びたい方へ!
枕草子の漫画本3選まとめ
以上、枕草子の漫画オススメ3選でした。
やはり最初の枕草子の入り口として漫画を活用するのはとても有効だと思います。せひ、あなたに合った書籍を手に取り、枕草子を楽しんで頂ければ幸いです。
感動ストーリー
ギャグ
お手軽文庫版