枕草子 一二七段『はしたなきもの』を簡単解説!清少納言の恥ずかしい失敗談

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枕草子のこと

 

ご来訪ありがとうございます。

『清少納言に恋した男』拓麻呂でございます。

 

世界最古のエッセイと言われる『枕草子』。著者の清少納言はこのエッセイの中で、1000年前の様々な事柄を取り扱っています。

 

今回は1000年前のやらかした出来事。

 

枕草子では【間の悪いもの】として紹介されています。

 

枕草子に書かれた間の悪いものは以下の3つ

 

・自分が呼ばれていないのに、振り返ってしまったこと

・子供が本人の前で、噂話をベラベラ喋ってしまったこと

・悲しい話に涙できなかったこと

 

実際に清少納言が体験したことかのか、はたまた誰かの行動を見て書いたのかは分からないのですが、恐らくは自身の経験談からくる記事なのでしょう。(根拠はない・・・)

 

現代でも同じような体験をしたことがある人も多いはず!

 

古文? 品詞分解? 歴史的仮名遣い?

そんな専門知識が無くたって『枕草子』は楽しめる!!

 

では、清少納言の恥のかきっぷりに迫ってみましょう。(※場面設定は僕なりの脚色ですのご理解ください)

 

 

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~1000年前のやらかした体験談~

誰かに呼び止められる?清少納言

いつもと変わらぬ日常。清少納言が路地を歩いていると、ふと声がしました。

 

「ちょっと、そこのあなた!」

 

「はぁい」

 

振り返る清少納言。するとそこには見たこともない他人が立っていました。その人は怪訝そうな顔をしています。

 

「・・・」

気まずい空気が流れます。

 

「あんたを呼んだんじゃないですよ・・・」

 

「は、はぁ・・・失礼いたしました」

 

顔を真っ赤にした清少納言は、足早にその場を立ち去りつつ、こう思いました。

 

「は、恥ずかしい・・・」

 

 

ベラベラ喋ってしまう子供に焦る清少納言

いつもと変わらぬ日常。清少納言は友人と世間話に花を咲かせています。傍らでは幼い子供が、棒を振り回して遊んでいます。

 

「そうそう、あの噂知ってる?」

 

「え?なになに?」

 

清少納言の話に食いつく友人。

 

「実はあの男・・・」

 

清少納言お得意?の陰口が始まりました。こうなると、もう止まりません。

友人と笑い転げる清少納言。しかしこれが不運の始まりでした。

 

 

翌日・・・

今日もいつもと変わらぬ日常。ふと昨日、噂に上った男性と出会いました。

 

「こんにちは」

 

「やぁ、こんにちわ」

 

軽いあいさつを交わし、その場を去ろうとする清少納言。その時、一人の子供が近づいてきました。昨日、陰口で盛り上がっていた時、傍らで棒を振り回していた子供です。

 

なんとその子は男性に、昨日の噂話の内容をベラベラと喋り始めました。

 

子供に悪気は無かったのでしょうが、何というタイミングの悪さ。

 

顔面蒼白になる清少納言。

 

「あぁ、そんな話もしたかしらねぇ・・・おほほほ・・・」

 

顔を真っ青にした清少納言は、足早にその場を立ち去りつつ、こう思いました。

 

「あのクソガキ・・・」

 

 

涙が枯れた清少納言

いつもと変わらぬ日常。清少納言の元に知人が訪ねてきました。その知人は、先日ひどく悲しい思いをし、胸の内を話そうを訪ねてきたとの事。

 

話を聞き、悲しみに共感する清少納言。

 

「それは、お辛かったことでしょう」

 

その知人は話しているうちに、悲しかった出来事思い出し、わんわんと泣き始めてしまいました。

 

清少納言も悲しい顔をし、ともに涙する・・・はずでした。が、涙が出てこない。

 

焦る清少納言。なんとか涙を流そうと悲しい顔を作るのですが、一行に涙は出てきません。

 

共感してくれない清少納言を見た知人は、足早にその場を立ち去ってしまいました。

 

 

~1000年前から失敗は誰にでもある~

いかがでしたか?1000年前のやらかした出来事。頷けるエピソードもあったのではないでしょうか?

 

人間誰でも、一つや二つ消し去りたい過去を持っているものです。それは1000年前の平安時代も同じこと。

 

そういった過去を糧に、人間は成長していくんです。

 

※参考:枕草子 一二七段『はしたなきもの』より

 

 

余談 ~今回の記事について~

冒頭でも触れましたが、今回の内容は清少納言の体験談かどうかはよくわかりません。ですが、枕草子に書き残している以上、自身の経験からくるものであろうと仮定した内容になっています。

 

よって場面設定などは多少脚色してあります。

 

実際の枕草子には、やらかした出来事だけが列挙されており、その時の詳しい状況などは書かれていませんのでご注意ください。

 

しかしながら

・自分が呼ばれていないのに、振り返ってしまったこと

・子供が本人の前で、噂話をベラベラ喋ってしまったこと

・悲しい話に涙できなかったこと

 

この3つを【間の悪いもの】として、書き残していることは事実ですので何卒ご理解ください。

 

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春はあけぼの!枕草子WEB辞典【清少納言と中宮定子の世界】
このページでは枕草子に関すること、作者の清少納言や周辺の人物に関してなどの情報を発信しています。基本的な部分からマニアック人物まで、新たな記事を日々配信中ですので、随時追加していきます。枕草子で気になる事に是非お役立てください。

 

 

では、今回はこの辺で!ありがとうございました。