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拓麻呂です。
2018年大河ドラマ『西郷どん』では、心を通じ合っているかのような西郷隆盛と篤姫。
実際のところは、どうだったんだろうと少し考えてみました。
結論から言ってしまうと
『面識があったかどうかすら疑わしい・・』
という事になりました・・・
西郷さんと篤姫に恋心?
西郷さんと篤姫の接点
では、まず西郷さんと篤姫の接点から見て行きましょう。
まず第一に挙げられるのが、二人とも薩摩の出身であるといこと。
一応、郷土は同じです。
しかし、出身地が同じだけで恋愛関係には発展しません。
では、歴史的な接点を確認してみましょう。
西郷さんと篤姫が関わった出来事は2つです。
- 篤姫の輿入れ
- 江戸無血開城
篤姫が13代将軍 徳川家定に嫁ぐ際に、輿入れの準備を進めたり、嫁入り道具を手配したりしたのが西郷さんです。
そして、西郷さんが軍を率いて江戸の街に攻め掛かろうとした時、江戸城にいた篤姫が兵を引くよう西郷さんに手紙をしたためています。
二人が関わった出来事は、この2つのみです。
おそらく、お互いの存在は認識していたと思いますが、実際に会った事があるのかどうかは少々疑問です。
江戸無血開城は、手紙を送ったというだけなので、2人が直接顔を合わせた訳ではありません。
(ただ、この手紙が西郷さんの心に響いた可能性は大いにあると僕は考えます)
なので、もし西郷さんと篤姫が直接会うチャンスがあったとすれば、篤姫輿入れの時です。
ただ、これも可能性があるだけで、妄想の域をでません。
また直接会ったという史実は確認できません。
お互いの存在は知っていたけれども、面識は無い。
これが、二人の本当の関係だったのです。
西郷さんと篤姫の身分
続いて、西郷さんと篤姫の立場の違いを見て行きましょう。
まず篤姫は、将軍御台所になった人物です。
徳川将軍に嫁いだ人物です。
つまり、篤姫はとても身分の高い女性です。
一方の西郷さんはと言うと、下級武士の出身。
初めて接点があった、篤姫輿入れの時点での西郷さんは、薩摩藩内でもまだまだ下っ端。
ようやく藩主 島津斉彬に存在を認知され、取り立てられた程度の立場です。
この当時は、まだまだ『身分』が重視される時代。
さらに政略結婚ともなれば、お互いの身分差は絶対に許されません。
事実、篤姫を将軍御台所とする為、島津家の分家の娘に過ぎなかった篤姫は、薩摩藩主 島津斉彬の養女になり、さらに朝廷の養女にまでしています。
そこまでするほど、当時は『身分』とういうものが重要なのです。
将軍に嫁いだ篤姫と、薩摩藩の一下級武士の西郷さんの恋。
現代風に例えるならば、会社の女社長とバイトから社員になったばかりの下っ端が恋愛するような、ちょっと有り得ない話なのです。
さらに、篤姫は将軍に嫁いでから、生涯薩摩に戻る事はありませんでした。
それだけ固い決意で幕府に嫁いだ篤姫にとって、江戸幕府に敵対する西郷さんへ恋愛感情を抱くと言うのは、ちょっと無理かな?とも思います。
身分を超えた禁断の恋
という事で、西郷さんと篤姫の恋は、残念ながら史実ではありませんでした。
ですが、もし、二人の恋が実現していたとしたら、それは正に身分を超えた禁断の恋。
ドラマ的には最高のネタになります。
実際の所、『西郷どん』に限らず、大河ドラマって創作部分が必ずあります。
もしかしたら、史実ばかりで固めた歴史ドラマって、歴史の教科書みたいに面白味に欠けるのかなとも思います。
ネットで簡単に情報が得られる現代では、よく、これは史実じゃない!とか、知識人ぶる方もいます。
でも、創作だからこそ出来る、歴史の演出。
それも込みで大河ドラマを楽しむことが大事かなって僕は思います。
まぁ、個人的には西郷隆盛は男臭いドラマが良かったんですけどね・・・。
二人の接点、篤姫輿入れと江戸無血開城を詳しく知りたい方はコチラの記事もご覧ください。
篤姫と将軍 家定の夫婦仲に関する記事はコチラ
では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。