世界には、いくつか大きなお墓と言われる建造物があります。
例えば、エジプトのピラミッド、中国の秦の始皇帝陵。
そして、日本にも前方後円墳という、大きなお墓があります。
鍵穴のような形をした古墳を、教科書で見た記憶がある方も多いのではないかと思います。
その前方後円墳が、日本にはたくさんあるのですが、その中に『面積が世界最大のお墓』があることをご存知ですか?
この記事では、世界最大のお墓「仁徳天皇稜(にんとくてんのうりょう)」について、お伝えします。
仁徳天皇稜の概要
日本にある前方後円墳の大きさは大小様々ですが、最も大きいものが大阪府にある『仁徳天皇稜(にんとくてんのうりょう)』です。あるいは大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)、大山古墳(だいせんこふん)といった名称で呼ばれる場合もあります。
被葬者は諸説ありますが、一般的には第16代 仁徳天皇のお墓だと考えられています。
- 日本の『大仙陵古墳』
- エジプトの『クフ王のピラミッド』
- 中国の『秦の始皇帝陵』
この3つを総称して『世界三大墳墓』と言います。
大仙陵古墳の周辺には、他にも大きな古墳が点在しており、これらの古墳群を『百舌鳥古墳群(もずこふんぐん)』と呼びます。
仁徳天皇稜の大きさ
仁徳天皇稜は、一辺の長さが525メートルにも及びます。
約0.5キロメートルです。
少し前までは約480メートルと言われていましたが、調査した結果、実際は525メートルだったということです。
高さは35.8メートルです。
そして、仁徳天皇陵に並ぶ大きさを誇るのが、同じく大阪にある「応神天皇陵(誉田御廟山古墳)です。
こちらの被葬者は、第15代 応神天皇と言われています。
『応神天皇陵』の周辺にも古墳が密集しており、『古市古墳群(ふるいちこふんぐん)』と呼ばれています。
仁徳天皇稜と応神天皇陵はともに、高さこそピラミッドや秦の始皇帝陵に劣りますが、敷地面積や表面積では他の2つを圧倒しています。
ピラミッドは一辺の長さが最大で約230メートル、秦の始皇帝陵は約76メートル、大仙陵古墳は約525メートル、誉田御廟山古墳は約425メートルです。
いかに両古墳が大きいかが分かるかと思います。
まとめ
以上、面積世界最大のお墓『仁徳天皇稜』と『応神天皇陵』でした。
日本人って『大きなお墓』っていうとピラミッドを思い浮かべる方が多いと思います。
自分が暮らしている国に、世界最大のお墓があることを、ほとんどの日本人は知りません。
とても寂しいことだと思います。
世界最大の墳墓が、この日本にあることを、一人でも多くの日本人が知り、少しでも嬉しく感じたり、誇りに思えたりしたら幸いです。
他にも、日本に関する大切な情報をいろいろ記事にしていますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。