人魚は実在するのか?日本に残る八百比丘尼の伝説とは?

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

昔話の裏話

あなたは人魚が実在すると思いますか?

 

世界各国に伝わる人魚伝説。

ドイツに伝わる『ローレライ』、ギリシャに伝わる『セイレーン』など。

 

そして、この日本にも人魚の伝説は残っています。その中でも特に有名なのが『八百比丘尼(やおびくに)』の伝説です。

 

この記事で、日本に伝わる人魚伝説をお届けします。

 

スポンサーリンク

日本の人魚伝説『八百比丘尼』とは?

日本に伝わる人魚の逸話として『八百比丘尼(やおびくに)』という昔話があります。物語の内容をWikiより引用します。

ある男が、見知らぬ男などに誘われて家に招待され供応を受けました。

そこで男は偶然、人魚の肉が料理されているのを見てしまいました。

その後、ご馳走として人魚の肉が出されるが、男は気味悪がって食べず、土産として持ち帰るなどしました。

その人魚の肉を、男の娘または妻が知らずに食べてしまいました。

それ以来、その女は不老長寿を得ました。

その後娘は村で暮らすが、夫に何度も死に別れたり、知り合いもみな死んでしまったので、出家して比丘尼となって村を出て全国をめぐり、各地に木(杉・椿・松など)を植えて歩きました。

彼女は18歳くらいの若さを保ち続け、800歳まで生きたと言われています。

 

要約すると、男の振舞った肉を一人の女性が食べ、意図せず長い寿命を得てしまい、800歳まで生きた、という物語です。この女性が食べたものが人魚の肉だったと言われています。

 

長寿を得られる人魚の肉

このように人魚を食べた女性は若さを保ったまま800歳まで生きたという伝説があります。

この他にも、人魚の肉には以下のような特徴があります。

  • とても美味しい。
  • 人魚を食べた人と性行為をした人は命を落とす。
  • 800歳から1000歳まで生きられる。

 

こういった人魚伝説は『八百比丘尼』だけではなく、全国各地に伝承があります。

日本書紀には、川に人の様な生き物がいたので網を仕掛けたところ、見たことも無い生物を捕獲した。

平安時代、頭が人で胴体が魚という巨大な生物を、平忠盛(平清盛の父親)に献上した。

江戸時代に、頭が人間で胴体が魚、約90センチので子供の声を発する生物を釣り上げた。

江戸時代、角の生えた約11メートルの人魚が現れたが、銃撃して退治した。

熊本県に、疫病を予言する『アマビエ』という人魚のに似た妖怪の伝承がある。

鹿児島県、沖縄県には、津波を予言する『ザン』という人魚に似た生物の伝承

がある。

といったように、様々な時代、様々な地方に、人魚伝説は伝わっています。

 

日本の人魚の見た目

人魚と言うと、上半身は美しい女性で、下半身が魚というイメージですが、それは西洋の人魚です。

日本に伝わる人魚は、頭だけが人間で、首から下は魚というケースが多いです。

 

もっと魚っぽいというか、人間とかけ離れているというか・・。

 

一応、日本に伝わる人魚の絵を掲載しておきます。

美しい容姿ではなく、どちらかと言うと化け物です。

 

まとめ

以上、八百比丘尼の伝説と、日本に伝わる人魚の伝承でした。

 

昨今は、マナティやジュゴンなどが人魚の正体とも言われています。

常識的に考えれば、上半身が人間だとすれば水中でどうやって呼吸してるんだ!というツッコミが可能です。

 

なので、上半身が美しい美女で、下半身が魚という西洋的な人魚よりも、妖怪っぽい日本の人魚の方が存在している可能性は高いのかもしれません。

 

人魚に限らず、河童やツチノコといったロマンは、大事にしていきたいですね。

 

『かぐや姫にはモデルがいた!』、『桃太郎が鬼退治をした本当の理由!』、『かちかち山は恐ろしいホラーだった』などなど、他の昔話の裏話は下のリンクからご覧ください。

日本の昔話の裏話まとめ!桃太郎、かぐや姫など、おとぎ話の真実
...