イザナギとイザナミはどんな神様?実在した?関係等わかりやすく解説

日本神話

古事記や日本書紀などの日本神話に登場する神様『イザナギ』『イザナミ』

 

日本神話の神々の中でも比較的知らてた存在である神様ですが、どのような神話に登場し、どういった活躍をした神様なのでしょうか?また、どのような関係性で、実在した人物が元になっていたりするのでしょうか?

 

この記事では、イザナギとイザナミについて、初めて日本神話に触れる方にも、わかりやすく簡単に解説していきます。

※この記事は主に古事記の神話をベースとしています。

 

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伊耶那岐神と伊耶那美神

まずはイザナギとイザナミの基本的なプロフィールをさくっと要約してみたのでご紹介します。

 イザナギ&イザナミのプロフィール 
【イザナギの神名】

伊耶那岐命、伊邪那岐、伊弉諾など 

【イザナミの神名】
伊耶那美命、伊邪那美、黄泉津大神など

【二神の関係】

夫婦(夫がイザナギで、妻がイザナミ)

【二神が登場する主な神話】
・国生み神生み
・黄泉国

・三貴子の誕生(イザナギのみ)

【二神の主な子供たち】
アマテラス、ツクヨミ、スサノオ、オオワタツミ、オオヤマツミ、オオゲツヒメ、ヒノカグツチ

【二神の略伝】
日本神話の冒頭で、神々が突如として次々と出現してくるのですが、その中で最後に現れた神様。日本の国土や八百万の神々を産み落とした夫婦の創造神です。最初はお互いを深く愛し合っていたのですが、最後はケンカ別れのようになってしまいました。なお、二神の神話には、プロポーズの起源や人の生死の起源とされるエピソードがあり、たいへん興味深いものとなっています。

 

イザナギとイザナミはどうやって生まれたの?

では、イザナギとイザナミが誕生した瞬間から見て行くことにしましょう。

 

人間であれば必ずお父さんとお母さんがいます。神様にも両親に相当する神様がいる場合もあるのですが、イザナギとイザナミに関しては親に当たる神様は存在していません。

 

日本神話は何も無いところに突如として天と地が別れるシーンから始まり、どこからともなく神様たちが次々と出現してきます。その冒頭シーンの最後にイザナギとイザナミが出現しました。

なのでイザナギとイザナミには両親に当たる神様は存在しておらず、自然発生的に出現した神様だと言えるのです。

 

ちなみに、イザナギとイザナミを含む神話冒頭に出現した神様たちを『神代七世(かみよのななよ)』と言います。

 

イザナギとイザナミの関係は?

上記のプロフィールでもお伝えした通り、イザナギとイザナミは夫婦になります。イザナギが男神でイザナミが女神です。二神の夫婦仲はとても良好で、お互いを深く愛し合っていました。

 

イザナギとイザナミが男女の交わりをしたことで、現在の日本の国土と、全国に祀られるたくさんの神様たちが誕生しました。この日本の国土と神々を産んだ逸話を『国生み神生み神話』といいます。

イザナギ(右)とイザナミ(左)

最初はイザナミからイザナギを誘って交わったのです失敗に終わりました。そこで今度は、イザナギから誘い交わったところ、国生み神生みは成功しました。

 

そしてたくさんの神々を産み落としていったイザナミでしたが、その最中に悲劇が起こります。最後に産んだ神様が火の神だったため、性器を大火傷してしまったのです。この火傷が原因でイザナミは亡くなりました。

ですが、妻を想うイザナギの気持ちは治まりません。そこでイザナギは、イザナミを連れ戻すため死者の世界である『黄泉国(よみのくに)』へと向かいます。

 

しかし、このイザナギの行動が、仲睦まじかった夫婦の関係を完全に引き裂くことになるのです。

 

黄泉国

黄泉国への入り口とされる『島根県松江市東出雲町の黄泉比良坂』出典:Wikipedia

黄泉国へやってきたイザナギは、真っ暗闇の中でイザナミを発見し戻ってくるよう説得します。ところが、イザナミはすでに黄泉国の食べ物を食べてしまったので、完全にあの世の住人になっていました。

しかし、それでも諦められないイザナギの気持ちを汲み取り、イザナミは元に世界に戻れるよう黄泉の神々に相談してみると言って扉を閉め奥へと消えていきました。

 

この時、イザナミは一つの条件を提示します。

イザナミ
イザナミ

『黄泉の神々と相談している間、決して私の姿を見ないでください』

 

とにかくイザナミを連れ戻したいイザナギは、これを了承しました。

ところが、いつまで経ってもイザナミは戻ってきません。待ちきれなくなったイザナギは、ついに約束を破ってしまいます。イザナミが入っていった扉を開き、火を灯して闇を照らしました。

 

するとそこには、腐敗してウジにまみれたイザナミの姿がありました。変わり果てた妻の姿を目にしたイザナギは、びっくらこいて一目散に逃走。しかし、約束を破られ醜い姿を見られてしまったイザナミは怒り狂い、黄泉の軍勢を率いイザナギを猛追し始めました。

 

大ピンチに陥ったイザナギは必死に逃げながら、途中で桃の木を発見し桃の実を3個もぎ取って、黄泉の軍勢に投げつけました。すると1500人の黄泉の軍勢は、一気に壊滅してしまったのです。
※かつて桃の果実は邪気を払う聖なる力を持っているとされていました。

 

なんとか逃げ切ったイザナギは、黄泉国の入り口を巨大な岩で塞ぎました。すると岩越しにイザナミの恨みの声が聞こえてきました。

イザナミ
イザナミ

1日に1000人の人間を絞め殺してやる・・・

 

これに対し、イザナギは答えます。

 

イザナギ
イザナギ

ならば1日に1500の産屋を建ててやる

この言葉を最後に、二神の仲は完全に引き裂かれてしまったのです。

 

プロポーズと生死の起源

以上が『黄泉国』と呼ばれる神話の簡単なあらずじになります。

この後、黄泉国から帰ってきたイザナギは穢れを払うために禊を行い、その際にアマテラスやツクヨミ、スサノオといった有名な神様が誕生します。

 

ところで、これまで見てきた『国生み神生み』と『黄泉国』の神話には、現代の我々にも決して無関係ではないある起源が隠されています。

 

プロポーズの起源

一つ目は『プロポーズの起源』です。

国生み神生み神話の中で、

最初はイザナミからイザナギを誘って交わったのです失敗に終わりました。そこで今度は、イザナギから誘い交わったところ、国生み神生みは成功しました。

とお伝えしました。

 

あえて人間的な表現で言うと『女性のイザナミが男性のイザナギを誘ったら子作りに失敗した』とい捉えることができ、その後『男性のイザナギが女性のイザナミを誘ったら子作りに成功した』ということです。

 

ここには『男性が責任を持って女性に愛を告げる』『その告白を受け入れるかどうかの権限は女性が持っている』という意味が込められています。

これが日本におけるプロポーズの起源されています。

 

よくよく考えてみれば、動物の世界でも、メスの気を惹くためにオスの角や体色とか各部位が発達していて、メスがオスを選ぶ指標になっているっていうのは自然の摂理でもありますね。

 

生死の起源

もうひとつが『人の生死の起源』です。

 

黄泉国の神話の最後で、イザナギとイザナミが交わした言葉を振り返ってみましょう。

イザナミ
イザナミ

1日に1000人の人間を絞め殺してやる・・・

イザナギ
イザナギ

ならば1日に1500の産屋を建ててやる

 

この会話が示す通り、我々人間はイザナミの呪いによって命を落とすのです。そしてイザナギの祝福によって生命を授かるのです。つまり、神様の夫婦ゲンカのおかげで人は生を受け、そして神様の夫婦ゲンカのとばっちりで人は亡くなるのです。

 

これが、日本における人の生死の起源と言われています。

 

イザナギとイザナミは実在したの?

最後に、イザナギとイザナギが実在したのかどうかについてお伝えします。

結論から言うと、実在はしていないと思って良いです。

 

イザナギとイザナミはあくまで神話の登場人物(登場神物?)です。神話の中にも一部は史実に基づく逸話もあると思うので、もしかしたらモデルになるような人物がいたのかもしれません。ですが、神話は神話としてあまり史実を混同せずに楽しむのが良いかなと思います。

 

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イザナギ&イザナミまとめ

以上、イザナギとイザナミに関してでした。

 

イザナギとイザナミは、日本の国土や神々を産みだした日本神話の中でも非常に重要な神様です。一方でイザナミは黄泉国の神として死を司る恐ろしい神様でもあります。そういった意味では、生と死の両方に色濃く関係しており生命の循環を司っているようにも感じます。

イザナギとイザナミは日本神話に冒頭に登場し、国生み神生みや黄泉国など非常に個性的な神話を彩っています。この二神を入り口として、ぜひ日本神話に触れてみて頂ければと思います。

 

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