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拓麻呂です。
日本の成り立ちが記された歴史書『日本書紀』。
日本の神話から、第41代持統天皇の事績までが書かれた、古事記と並ぶ日本最古の歴史書です。
2020年で編纂から1300年を迎えるにあたり、日本書紀を読んでみようと考えるかたもいらっしゃるかと思います。
なんですが、日本書紀って古事記と比べて物語性が低いうえ、全30巻もの分量があって、なかなか挑戦しにくかったりします。
そんな時に、とりあえず何が書いてあるのか?あるいは、どんな本なのかっていう日本書紀の大枠をザックリと捉えられる一冊をご紹介したいと思います。
決定版!日本書紀入門
本書の主な内容
今回ご紹介するのは『決定版!日本書紀入門』です。
ひとつ注意点があるのですが、日本書紀に書かれている内容が掲載されているわけではありません。
あくまで、これから日本書紀を読んでみようという時の、日本書紀の基本を抑える本です。
書かれている主な内容は
- 日本書紀が書かれた経緯
- 日本書紀がどのように読まれてきたか
- 日本書紀が現在の日本に与える影響
- 日本書紀と古事記の違い
- 日本書紀を未来にどう伝えていくか
といった感じです。
日本書紀を直接的に読むというよりは、日本書紀の副読本といった感じです。
これから日本書紀を読む方にはもちろん、日本書紀への理解を深める、あるいは日本書紀の復讐にも使える一冊です。
対談形式なので読みやすい
本書の特徴として、対談形式になっていることが挙げられます。
対談形式なので口語で書いてあるため、日本書紀の背景にある小難しい内容なんかも、理解しやすいです。
日本書紀は古い書物なので、どうしても耳慣れない用語や人名が避けられません。
そういった意味でも、理解しやすいというのは物凄く重要なポイントになります。
日本書紀の重要性
古事記にも言えることですが、日本書紀は、日本の建国の経緯を記す重要な歴史書です。
日本書紀は日本の歴史を記す『正史』として位置づけられています。
ここが古事記と違うところの一つです。
古事記は物語性が強うのですが、日本書紀は正史ということもあって、神話から持統天皇までの事績を記録として現代に伝えています。
そういった意味でも、日本書紀を知ることは大事です。
そんな日本書紀を、より深く理解する為に、ぜひ本書を手に取っていただきたいなと想います。