日本最恐の怨霊 菅原道真!学問の神様が現代に与える怨霊の恐怖心

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人物のエピソード

 

ご来訪ありがとうございます!

『お化けを見たことがある』拓麻呂でございます。

 

 

福岡県の大宰府天満宮。この神社には学問の神様と言われる菅原道真公がお祀りされています。

道真は政治家としても学者としても素晴らしい才能を発揮し、天皇に重用されていました。ところが道真は、日本史上最大の怨霊として恐れられることになります。

 

日本人が霊的存在を恐れる理由が、この道真怨霊伝説に隠されています。

 

例えば日本のホラー映画で感じる恐怖と、洋画ホラーで感じる恐怖って違いますよね?今回は、怨霊となった道真公について見ていきましょう。

 

 

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~日本史上最恐の怨霊『菅原道真』~

道真公、九州へ左遷

京都で天皇を支えてきた道真でしたが、悲劇は突然やってきました。道真の政策に反発していた藤原時平(ふじわらのときひら)が、道真の悪評(ウソ)を天皇に訴えたのです。

 

天皇はその訴えを信じてしまい、道真は左遷されることになってしまうのです。

 

左遷先は現在の福岡県大宰府市。

道真は大宰府の地で失意のうちに生涯を終えることになります。

 

 

恨みを残して怨霊となる

道真の世を去った後、京都では様々な異変が起こり始めます。非常に多くの異変が起こるので犠牲になった方を列挙します。

・道真左遷の首謀者のひとり藤原定国

・道真左遷を食い止めようとした宇多法皇を邪険に扱った藤原管根

・道真を左遷に追い込んだ張本人、藤原時平

・道真の後任、源光

・道真左遷を決めた醍醐天皇の子、保明親王

・保明親王の子、慶頼王

 

このように道真左遷に関わった人物が次々とこの世を去っていきます。そして極め付けとも言える天変地異が京都を襲うのです。

 

京都御所清涼殿という所に人が集まり、雨乞いをしている最中の落雷で甚大な被害が発生。この落雷でも多数の犠牲者を出します。

 

そして・・・世間ではある噂が流れ始めます。

 

『菅原道真のたたり』ではないかと・・・。

さらに悲劇は続きます。

 

・清涼殿落雷の一件で精神を病んでしまった醍醐天皇

・藤原時平の長男、藤原保忠

・藤原時平の三男、藤原敦忠

 

道真の怨霊

 

恐怖が京都一帯を覆うことになります。

 

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たたりを恐れる日本人

日本の霊的存在は怖いですよね。

ところが海外のお化け、ドラキュラや狼男は『日本的な霊の恐怖感』を感じない方は多いのではないでしょうか?

 

日本では古来より、恨みを残してこの世を去った者が霊となり、たたって出るのいう考えが存在します。

 

今回の道真怨霊伝説が正にそれです。

 

霊は恨みを持っているからたたりを起こす。我々日本人は無意識の内に、怨霊に対する恐怖感が体に染みついているんです。

 

 

怨霊の鎮め方

結局この道真のたたりはどう収束していったのでしょうか?恐れおののいた人々は、道真を神としてお祀りすることにしました。

 

それが現在の大宰府天満宮です。

 

こうして道真のたたりは徐々に沈静化し、学問の神様として人々に信仰されていくことになります。

 

恐ろしい怨霊は誠意を持ってお祀りすることで、我々を護ってくれる神様になるのです。

 

これを『怨霊信仰』と言います。

理屈は分からなくても日本人の霊に対する恐怖心は、古来から受け継がれた日本文化のひとつでもあるんですね。

 

では、今回はこの辺で!ありがとうございました。