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拓麻呂です。
越後の龍と呼ばれた戦国武将『上杉謙信』。
戦国最強に推す方も多い戦国時代を代表する武将です。
自らを毘沙門天の化身と称し『毘』の一字を染め抜いた軍旗を使用していたことでも有名です。
戦国時代でも屈指の大激戦となった有名な戦い『第四次川中島の戦い』では、戦国きっての名将 武田信玄を翻弄。
柴田勝家率いる織田信長軍と激突した『手取川の戦い』では、圧倒的な兵力差をひっくり返して織田軍を粉砕。
とにかく戦が強かった上杉謙信。
ところで、その強さの秘訣はどこにあったのでしょうか?
その秘密を解き明かしていきます。
上杉謙信の強さの理由
毘沙門天の化身は〇〇〇〇〇の化身
上杉謙信軍が強かった理由の一つが『戦略』です。
謙信は戦の前に、戦略を考えに考え抜きました。
そして、いざ戦となると、まるで芸術作品であるかのように兵を動かし、あまたの戦場で勝利をさらっていきました。
いろいろな見解がありますが、その勝率は百パーセントとも言われています。
そんな謙信が、戦略を考えていたのが『毘沙門堂』と言われる場所です。
毘沙門堂とは、七福神にも名を連ねる戦の神様『毘沙門天』を祀ったお堂です。
謙信は戦の前になると、毘沙門堂に籠って、ひたすら戦略を練っていました。
本当にずっと引きこもっていて、全然出てこなかったそうです。
長い時は十日間も引きこもっていたと伝わっています。
謙信の居城であった新潟県の春日山城には、毘沙門堂が再建されています。
まさに『引きこもっていた』という言葉がぴったりの、とても小さなお堂です。
そんな毘沙門堂で練りぬいた戦略を持って兵を動かし、数々の戦場で勝利をさらっていきました。
つまり、謙信の強さは毘沙門堂に引きこもっていたことから生まれたのです。
やがて謙信は『毘沙門天の化身』と言われ、近隣諸国にも畏怖される武将となり、最終的には自分が毘沙門天だと言うほどになります。
恐ろしい強さを誇った毘沙門天の化身は、引きこもりが生んだ化身だったのでした。
好きなことで引きこもっていた謙信
このように、引きこもることで戦略を練り強さを発揮した謙信ですが、その根底には戦好きだったという性格があったように感じます。
謙信は、戦争芸術家とでも言うような一面があり、戦場でいかに自分の考えた戦略で兵を動かし勝利するか?という部分に強いこだわりを持っていた節がありました。
戦争が好きと言うと、現代の感覚ですと倫理的に抵抗がありますが、戦国時代であったこと考えれば、まぁ仕方ないのかなという気もします。
つまり、謙信は自分の好きなことに対して強い情熱を持って引きこもっていたのです。
ここが物凄く重要です。
ただ引きこもっているだけだと、結局は何も生み出しません。
ですが、謙信は戦略を練ることを楽しみながら、そして戦場で成果を発揮すること目指して引きこもっています。
定めた目標へ向かうために、引きこもる方が結果が残せるのであれば、引きこもっていいのです。
好きなことに没頭できるなら、引きこもることは全然悪くないのです。
謙信は、好きなことには時間を忘れて熱中できる性格の持ち主だったのです。
好きなことだったら、時間を忘れて没頭できる。
謙信の引きこもりは、きっとそういうことだったんだと思います。
正義の引きこもり上杉謙信
謙信の強さの秘訣は、引きこもりにありました。
現代の感覚では、引きこもりってあまり良い印象を持たれません。
ですが、謙信は引きこもることで戦略を練り、毘沙門天の化身と畏怖されるほどの強さを誇りました。
さらに、日本史には引きこもりから生まれた有名な文学作品があります。
ひとつは、紫式部の源氏物語。
ひとつは、清少納言の枕草子。
ともに、現実から逃げ出して自宅に引きこもっている中から生まれた文学作品です。
また、現在の日本における最高神である天照大御神(以下アマテラス)。アマテラスは神話の中で、弟の素行に嫌気がさし、洞窟に引きこもってしまいます。
世界に誇る文学作品が引きこもりから生まれた事実。
日本の最高の神様が引きこもっていたことを伝える日本神話。
そして、戦国最強とも言われる戦略を生み出していた引きこもり。
引きこもりって、決して悪いことではないのではないでしょうか。
僕は、活発に外に出ることで活躍出来る人は外に出ればいいし、引きこもって活躍出来る人は引きこもればいいと思っています。
どっちが良いも悪いも無いと考えています。
引きこもっていても、成功できる事実が歴史には残っています。
それを歴史が証明しているのです。
謙信は『義の武将』と呼ばれます。
多くの戦国大名が領土を増やすために隣国と戦っていました。
しかし謙信は、武田信玄や北条氏康に領土を侵略された小領主のための義戦として、幾多の戦場を駆け巡りました。
自身の正義のために、好きなことに没頭し引きこもっていました。
正義の引きこもり『上杉謙信』。
とってもカッコいいと思いませんか?
では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。