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拓麻呂です。
日本の歴史の中に『安土桃山時代』という時代区分があります。
この安土桃山時代って、いわゆる戦国時代と重なっていて、どこからどこまでの時代を指すのかが分かりにくかったりします。
ということで、安土桃山時代を中心に、戦国時代との違い、さらには室町時代との境目などをお伝えしてきたいと思います。
安土桃山時代はいつからいつまで
安土桃山時代の始まりと終わり
日本史の授業で習う一般的な歴史区分では、『室町時代』→『安土桃山時代』→『江戸時代』となります。
つまり、室町時代の後、江戸時代の前が『安土桃山時代』です。
西暦で言うと1573年、織田信長によって将軍 足利義昭が京都から追放されます。
この後、足利将軍家が京都に復帰することはありませんでした。
よって、足利義昭追放を持って、室町幕府が瓦解。
室町時代が終わり、安土桃山時代の始まりとするのが一般的です。
一方、終わりはいつかと言うと1603年です。
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が亡くなり、豊臣政権は内輪もめ状態。
ここで対立した徳川家康と石田三成が激突し、関ケ原の戦いが発生しました。
この戦いに勝利した家康が江戸幕府を開いたことで、安土桃山時代は終わり、江戸時代へと移行していきます。
つまり、西暦1573年から1603年のわずか30年を『安土桃山時代』と呼ぶのです。
戦国時代と安土桃山時代の違い
歴史区分では、室町時代→安土桃山時代→江戸時代と続いていくわけですが、戦国時代っていつ頃を指すのでしょうか?
実は戦国時代の定義は明確に決まっていません。
基本的には1467年 応仁の乱勃発から、1573年 室町幕府の滅亡までを戦国時代としています。
この定義に従うと、安土桃山時代は戦国時代に入らないことになります。
しかしながら、戦国時代の始まりと終わりには様々な見解があります。
例えば、最も広い範囲で見ると、西暦1467年『応仁の乱』の勃発を始まりとし、1615年 大阪夏の陣で豊臣家が滅亡するまでを指します。
この範囲を戦国時代とすると、室町、安土桃山、江戸の3つの時代に跨っていることになります。
このほかにも、1493年 明応の政変を始まりとし、1590年 北条氏の滅亡を持って終焉とする見方もあります。
なので、おおまかな見方としては、戦国時代の終わりの方が安土桃山時代と捉えておけば問題ないかと思います。
なお、僕が思う戦国時代の始まりと終わりは、下記の記事をご覧ください。
まとめ
以上、安土桃山時代はいつからいつまで?でした。
- 室町時代の後、江戸時代の前が『安土桃山時代』
- いろいろな見解があるものの、戦国時代の終わりの方が『安土桃山時代』
ということになります。
安土桃山時代の『安土』と『桃山』の意味や由来については、下記の記事をご覧ください。
では、今回はこの辺で!
ありがとうございした。