おはようございます。
拓麻呂です。
2018年は明治維新150年の節目の年。
そこで、明治維新とは一体なんなのか?その本質を端的にわかりやすくお伝えしてみたいと思います。
明治維新の基本と本質を抑えて、150周年を大いに盛り上げていきましょう。
明治維新
明治維新の本質
明治維新と聞くと『討幕』を思い浮かべる方が多いかもしれません。
西郷隆盛や坂本龍馬の活躍により、260年続いた徳川幕府は倒れることとなります。
『討幕』は確かに幕末最大の見どころですし、最も目立つ部分であることは確かです。
しかし!
『明治維新』とは、討幕を意味するものではありません。
明治維新とは、マシュー・ペリーの黒船来航に始まる、欧米列強の脅威に対抗する為、また欧米諸国と対等に渡り合える『強い日本』を作り上げることが目的です。
つまり、明治維新とは・・
『怖い西洋の人たちが日本にやってきた』
↓
『このままじゃ、日本は西洋の植民地にされてしまう』
↓
『じゃあ日本を西洋に負けない強い国にしよう』
↓
『でも古い体制の徳川幕府じゃ頼りない』
↓
『だから幕府を倒して新しい日本を作り上げよう!』
こういう流れの中で起こった革命を『明治維新』と言います。
つまり明治維新の大義は、『強い日本を作ること』であって、討幕はその通過点でしかないんです。
討幕後に、新しい日本をどう作り上げていくのか?
ここが明治維新の本質なんです。
欧米列強と対等に渡り合う為、徳川幕府を倒して、新しい日本を作り上げる!!
これが『明治維新』の基本的理念なんです。
明治維新はいつからいつまで?
では明治維新は一体いつからいつまでを指すのでしょうか?
明治維新は『関ヶ原の戦い』とか『平安京遷都』なんかと違い、数年間に渡る日本の改革を示すことばなので、単純にこの年のこの出来事!というものではありません。
個人的には、1853年の黒船来航から、1877年の西南戦争終結までが明治維新の期間であると考えています。
この期間の中に、安政の大獄や池田屋事件、鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争などがあります。
そんな有名な出来事を全部ひっくるめて『明治維新』です。
尊王攘夷思想
さらに明治維新を理解するなら『尊王攘夷(そんのうじょうい)』という言葉と、その意味を知っておくと良いです。
明治維新期には、様々な思想が渦巻いていましたが、それを代表するのが『尊王攘夷思想』です。
幕末で有名な西郷隆盛や大久保利通、高杉晋作や坂本龍馬の行動原理は、この『尊王攘夷思想』から来ています。
ちょっと複雑なお話になるので、もし気になる方はコチラの記事もご覧ください。
尊王攘夷は明治維新を理解する上で、物凄く重要な考えなんです。
明治維新150年
ということで、明治維新の本質を出来るだけコンパクトかつ簡単にまとめてみました。
幕末は戦国時代と並び、日本史の中でも最も人気のある時代。
そんな幕末の明治維新150年目の2018年。
全国各地で明治維新を盛り上げる活動が盛んになることと思います。
ぜひ、歴史ファンみんなで明治維新150年を盛り上げていきましょう。
では、今回はこの辺で!ありがとうございました。