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『昭和生まれ』の拓麻呂です。
元号とは・・・
平成→昭和→大正→明治→??
で、その前は一体なんでしょうか??
『江戸』じゃありませんのでご注意を。『江戸』は元号ではなく時代区分です。
正解は『慶応』です。
慶応→元治→文久→万延→安政・・・・
と、このようにどんどん遡っていける訳ですが、遡り続けるとどこに辿り着くのでしょうか?
今回は、日本の元号に関する雑学をお伝えします。
元号が変わる時、友達にちょっと自慢できる予備知識です。
日本の元号
最初の元号は?
では、元号を遡り続けると何という元号に辿り着くのでしょうか?
その答えは『大化(たいか)』
これが、日本で一番最初に制定された元号です。
西暦で言うと645年。この645年には日本の歴史を震撼させた大革命が起こっています。
そう
大化の改新
です。
中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を倒して(乙巳の変)、日本が『国』として歩み始めるキッカケを作った出来事です。※なお、大化の改新に関する解釈は一つではないことをご了承ください。
この革命を契機に『大化』という元号が定められた為、『大化の改新』と言うんですね。
意外と聞いたことがある昔の元号
このように『大化の改新』は『大化』という元号の時に起こった出来事だから『大化の改新』と言います。
実は、この他にも元号から名付けられた歴史上の出来事は結構あります。
有名なところでは、1467年『応仁の乱』
応仁の乱は約11年に渡って、京都を中心に日本が二つに分裂して争い続けました。
この『応仁』も元号で、元号が『応仁』の時に始まった争いだから『応仁の乱』なのです。
余談ですが、この『応仁の乱』、最近では『応仁・文明の乱』と言ったりもします。
11年も続いた戦いだったので、途中で『応仁』から『文明』に改元(元号が変わる事)されてしまった為です。
なお、この争いのほとんどは、元号が『文明』だった頃に行われています・・・。
ちなみにこの他にも、
『大宝律令』
『天平文化』
『承久の乱』
『建武の新政』
『安政の大獄』
『明治維新』
など、元号から名付けられた出来事はたくさんあります。
実は、源義経が大活躍する源平合戦も正確には『治承・寿永の内乱』といい、元号から名付けられています。
元号が二つ存在した時代があった
そして、以外にも元号が常にふたつ存在していた特異な時代があります。
南北朝時代です。
歴史の授業で教わる歴史区分でいいますと、室町時代の前半56年間(1336~1392)が南北朝時代です。
この時代は朝廷が二つに分かれており(持明院統と大覚寺統、いわゆる北朝と南朝)天皇が二人存在していました。
なので、北朝と南朝でそれぞれ別の元号を定めており、二つの元号が並立していたという訳です。
現代だったら考えられないことですが、長い日本の歴史の中では、こんな事も起こっているのです。
最終的には、金閣寺で有名な『足利義満(あしかがよしみつ)』により朝廷は一つにまとまります(南北朝合一)。
これにより、元号もひとつに戻りました。
元号が変わる理由
現在は天皇陛下が崩御し、新しい天皇陛下が誕生した時に元号が変わるようになっています。
しかし、これは明治時代から始まったもので、江戸時代より前は、天皇の在位に関係なくコロコロと元号が変わっています。
では、江戸時代以前はどのような時に元号を変えていたのでしょうか?
それは、
『嬉しいことがあった時』
や
『辛いことがあった時』
です。
ふざけてるのかと思うかもしれませんが本当です。
もう少し具体的に言いますと、こんな感じです。
『いやぁ、今日はとっても縁起の良いことがあってね・・・そうだ!元号を変えよう!!』
『今、世の中では疫病が蔓延しておる・・。しかも日照り続きで大飢饉・・きっと元号が悪いんだ・・よし、元号を変えよう!』
ちょっと軽く感じるかもしれませんが、昔は飢饉などが珍しくなく、社会的な大問題でした。
なので昔は、改元することが一種のゲン担ぎでもあり、決して適当だった訳ではないのでご注意ください。
こんな感じで、昔は元号がコロコロ変わるのです。
なので、以外に思われるかもしれませんが、歴代で一番長く使用された元号は、64年(63年)続いた
昭和なのです。
平成が終わりを迎える・・・
昨今、今上天皇が譲位なさることが話題となっています。譲位なされば当然元号も変わる事でしょう。
近い将来、平成が終わりを迎えます。
次は一体どのような元号になるのか?気になるところではありますね。
これまで使用された元号は230以上ですが、一度として同じ元号が使用されたことはありません。
そして元号とは、縁起の良い文字を使うものです。
次の元号は何になるのか?
過去の元号を遡って予想してみるのも面白いかもしれませんね。
退位?譲位?
最後に触れておきます。
よくメディアでは『生前退位』という言葉を耳にしますが、これは大きな間違いです。
天皇がその地位を皇太子にお譲りになるのですから、
譲位
と言うのが正解です。
歴史的に見ても『退位』という表現は使われていません。
『譲位』です!
さらにさらに!
『生前』ってなんでしょうか?
普通『生前』というのは故人を偲ぶ時に使う言葉だと思うのですが・・・。
しかしながら、今上天皇がお元気なまま譲位なさる、これは歴史的なワンシーンです。
昭和生まれの僕は、歴史で学んできた『譲位』というものを、この目で見る事は出来ないと思っていました。
歴史的な一瞬である今上天皇の御譲位。
心して、その瞬間を迎えようと思います。
平成に次ぐ元号は『令和』に決まりました。
そして、令和の出典が万葉集だと言う部分がとても素晴らしいなと感じました。
日本の全ての元号一覧はコチラ。
元号の決め方はコチラ。
では、今回はこの辺で!ありがとうございました。