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拓麻呂です。
日本の歴史の時代区分のひとつ『室町時代』。
ところで『室町』って、一体どういう意味なのでしょうか?
この記事では、室町時代の『室町』の由来を簡単にお伝えしていきます。
室町ってどういう意味?
室町の由来
飛鳥時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、江戸時代。
日本の時代区分の多くは、その時代の政権の中心地に由来しています(古墳時代以前と近現代を除く)。
室町時代も例外ではありません。
室町時代とは、足利尊氏が室町幕府を開いた足利氏の時代。
この足利氏の邸宅が、京都の室町通りに面しており、『室町時代』や『室町幕府』の名称の由来となっています。
足利氏の邸宅は『花の御所』と呼ばれ、足利将軍家の権威の象徴でした。
室町三代将軍 足利義満の時に築造され、何度か再建を繰り返しながら、十三代将軍 足利義輝の時代まで、足利氏の邸宅として活用されていたと言われています。
室町時代の時期
そんな室町時代は、西暦1336年から1573年の約240年間続きました。
江戸時代が約260年なので、室町時代もかなりの長期政権だったことが分かります。
しかし、室町時代は江戸時代のような長期政権のイメージもなければ、太平の世でもありませんでした。
と言うのも、室町時代の初期は、いわゆる『南北朝時代』と呼ばれる、朝廷が2つに分かれていた動乱期でした。
また、後期になると武田信玄や織田信長が登場する『戦国時代』がやってきます。
南北朝時代が、西暦1336年から1392年まで。
戦国時代が、西暦1493年から1590年まで(戦国時代の始まりと終わりは諸説あり)。
つまり前半の約50~60年くらいと、後半の80年くらいが混乱の時代で、実質的に落ち着いていたのは100年間くらいなのです
100年間だと、鎌倉時代よりも短くなります(鎌倉時代は140年間くらい続いている)。
室町時代は、一見長期政権に見えますが、足利氏の政権が安定していたのは、実質100年間くらいだったのです。
まとめ
以上、室町時代の『室町』の由来でした。
『室町』とは、足利将軍家の邸宅 花の御所が、京都の室町通りに面していたことに由来したのです。
室町時代のあとの時代『安土桃山時代』の由来や意味については、コチラの記事をご覧ください。
では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。