清少納言が語る中宮定子の意外な性格や人物像とは?枕草子で考察

ご来訪ありがとうございます。

拓麻呂です。

枕草子に登場する『藤原定子』

一条天皇の中宮(後に皇后)で、清少納言が仕えた女性として知られる彼女は、一体どんな性格をしていたのでしょうか?

天皇に嫁いだ女性なので、気品漂う高貴な女性という印象があり、実際その通りなのですが、枕草子を見ると、意外な一面が垣間見えるのです。

この記事では、枕草子に記された定子の意外な人物像を見て行きたいと思います。

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藤原定子の人物像

清少納言から見た定子

清少納言は定子のことを、枕草子で事あるごとに褒めちぎっています。

枕草子を読む限り、定子はとても美しい女性だったようです。

どんな顔だったかという点は、残念ながら詳述されていませんが、高貴で美しい雰囲気を醸し出す女性だったのではないかと思います。

この時代の宮廷女性の正装は十二単(じゅうにひとえ)です。

着物を何枚も重ね着した、色とりどりの華やかな衣装ですね。

確かに見た目の華やかさは素晴らしいのですが、何枚も重ね着しているので体のラインがハッキリ分かりません。

現代だと、体のラインを見て女性の魅力を感じたりしますが、十二単だとラインがわかりません。

なので、十二単からわずかに覗く体の部位を見て、女性の魅力を感じていたようです。

枕草子には、清少納言と定子が初めて顔を合わせた時のことが詳述されています。

枕草子 一八四段『宮にはじめてまゐりたるころ』①【現代語訳と原文】
枕草子の作者『清少納言』。彼女は離婚をキッカケに宮仕えの道を志します。ところが、いざ宮仕えを始めたものの、ガチガチに緊張しまくる清少納言。枕草子 一七九段『宮にはじめてまゐりたるころ』には、そんな彼女の意外な姿が記されています。それでは、宮仕え当初の清少納言がどれほど緊張していたのか見ていくことにしましょう。

この時に、清少納言は定子の優しさに触れ感激するとともに、十二単から覗く定子の手の甲に美しさを感じて驚いています。

この驚きようは凄まじく『こんなに美しい人が現実世界にいらっしゃるとは!!』とまで言っています。

また、夫である一条天皇は定子にぞっこんで、定子が亡くなった後もずっと未練を残していました。

(余談ながら、この一条天皇と定子の関係が、源氏物語冒頭にある『桐壺帝』と『桐壺更衣』のモデルになっているのでは?とも言われています)

このような、清少納言や一条天皇の言動から察すると、定子は魅力ある女性であったことには間違いないのかなと思います。

定子の意外な一面

このように、魅力あふれる女性だった定子ですが、軽いノリを持つ意外な一面もありました。

枕草子には『無名といふ琵琶の御琴を』という章段があります。

枕草子 九三段『無名といふ琵琶の御琴を』簡単解説!定子サロンが華やかな理由
ご来訪ありがとうございます! 『清少納言に恋した男』拓麻呂でございます。 今からおよそ千年前に書かれた古典『枕草...

ここに書かれている内容を見る限り、巧みなジョークを披露し周囲を和ませたりしています。

また、定子に仕える女房たちが、庭先の雪山がどれだけ溶けずに残っているか?を予想して遊んでいるエピソードがあります。

これには清少納言も参加しており、いわば女房たちで賭け事のようなことをやっている訳ですね。

もちろん定子も雪山のことは知っているのですが、賭け参加しているとまでは行きませんが、女房たちと一緒になって楽しんでいるような感じを受けます。

最終的には清少納言が賭けに勝ちそうになるのですが、直前になって定子は雪山を撤去してしまいます。

これは『清少納言が賭けに勝つと、また調子に乗るからお灸を据えた』と捉えるこも出来るのですが、なんか定子は楽しそうにしているんですね。

なんとなく、ちょっとだけ清少納言をいじって楽しんでいるような印象を受けます。

枕草子に綴られたこのような記述を見ると、結構ノリの良いお姫様だったようなんですね。

天皇の妻ですから、凛とした厳粛な女性である一方、意外と軽いノリも持った面白いこと好きな女性でもあったのかなと思います。

ちなみに、清少納言は賭けに勝ったら、残った雪を定子に献上しようとしていて入れ物まで用意していました。

ですが、直前に雪山が無くなってしまいました。

枕草子には、泣きそうになって定子の前でシュンとしている清少納言の様子が描かれているのですが、なんか健気な清少納言の一面が垣間見えるようで、ちょっとかわいそうな感じがします。

気の強い一面が強調されがちな清少納言ですが、こういった一面もあるところに、僕は魅力を感じてしまいます。

名コンビ!藤原定子と清少納言

雪山のエピソードではハメられて終わった清少納言ですが、定子に対する忠誠は生涯変わりませんでした。

これは、枕草子が記す通りです。

清少納言は明るく朗らかな性格をしていたので、ノリの良い一面を持つ定子とは相性がバッチリだったのでしょう。

個人的には、この時代に清少納言と定子が一緒にいたからこそ、宮廷の華やかな文化の担い手になれたのかなと思っています。

枕草子を残したことで、清少納言ばかりが目立ってしまうのですが、定子には他にもたくさんの女房が仕えていました。

確かに、清少納言は定子のお気に入りでした。

ですが、枕草子を読むと、清少納言だけが特別な扱いではなく、意外と女房集団の中の一人だったんだなということが分かります。

おそらく、定子に仕えていなかったら、清少納言は枕草子を書くことも無かったですし、後世にも名前は残らなかったでしょう。

定子を中心とし、清少納言も含めた大勢の女房たちの『笑い』に包まれていた定子サロン。

そんな楽しい空間を作り上げたのが、定子のノリの良さであったのかなと感じています。

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まとめ

以上、藤原定子の意外な性格でした。

ちょっと軽いノリを持った定子、そんな定子と相性抜群だった清少納言。

枕草子を読んでいると、彼女たちの笑い声が聞こえてくるようで、とっても和やかな気持ちになります。

そんな枕草子をもっと知りたい方はコチラにご入場ください。

春はあけぼの!枕草子WEB辞典【清少納言と中宮定子の世界】
ご来訪ありがとうございます。 『清少納言に恋した男』拓麻呂でございます。 このページは、枕草子WEB辞典です。内...

では、今回はこの辺で!

ありがとうございました。


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