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拓麻呂です。
幕末の日本。
近代国家を目指した激動の時代。
そんな時代に、ある一人の男が歴史の舞台に登場しました。
場所は長州 萩、現在の山口県。
その男が開設した松下村塾からは、歴史を動かした大物たち、そして日本国を主導した総理大臣を多数輩出しました。
高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋・・・
そんな英雄たちは、全てこの男の元から巣立っていったのです。
その男の名は・・・
吉田松陰
強い志を持ち、日本の行く末を案じ、狂気とも言える発想力と行動力で、己の道を突き進み、安政の大獄に散った松陰先生。
彼が残した言葉は、現代人の心を熱く震わせ、そして人生の道しるべを示してくれます。
今回は、そんな松陰先生が残した名言の中から、特に魂が震える言葉をお贈りします。
人生に迷ったあなた、目標を見失ったあなた、志を取り戻したいあなた!
是非、松陰先生の言葉に耳を傾けてみてください!
吉田松陰 名言集
名言① まずは一歩を踏み出すこと!!
能はざるに非ざるなり、成さざるなり。
(あたわざるにあらざるなり、なさざるなり)
【現代語訳】
出来ないのではないっ!やらないのである!!
俺には無理、私には出来ない・・そんなよく聞くセリフを蹴散らす松陰先生の一喝!
僕がブログを始めたのも、この一喝が大きな影響を与えています。
やらなきゃ何も始まらない!やりたい事があるのなら、伝えたい想いがあるのなら、とにかくまずはやってみよう!
名言② 明日やろうは結局やらない!!
得難くして失ひ易き者は時なり。
(えがたくしてうしないやすきものはときなり)
【現代語訳】
得るのが難しく、失いやすいのは時間である!!
めんどくさい!明日にしよう・・。そんな誰もが思う感覚に危機感を与える格言。
明日に延ばした所で、結局明日もやらないんです。そうこうしている内に時間ばかりが過ぎて行く。
僕もそうして何度も時間を無駄にしてきました。
失った時間は二度と戻ってきませんよ。
名言③ 謙虚な姿勢を忘れずに!!
古より大業を成すの人、恬退緩静ならざるはなし。
(いにしえよりたいぎょうをなすのひと、てんたいかんせいならざるはなし)
【現代語訳】
昔から大きな事業を成し遂げる者は、人と争うことを避け、おだやかで物静である!
目標を達成するためには、どのような姿勢でいるべきなのか?
人付き合いをしていく上で、謙虚さは絶対に必要です。思いあがった傲慢な態度は人生を誤った方向へ導きます。
謙虚な姿勢で人から助言を頂く、謙虚な姿勢でそれを実行する・・とても大切な事です。
名言④ 好機を逃すべからず!!
時に及んでまさに努力すべし、青年の志を空しうするなかれ。
(ときにおよんでまさにどりょくすべし、せいねんのこころざしをむなしゅうするなかれ)
【現代語訳】
好機に恵まれたら、しっかり努力すること!好機を逃し青年時代からの志を無駄なものにしてはいけない!
幸運の女神には前髪しかありません。目の前を通り過ぎた女神の後ろ髪を掴むことは出来ないのです。
ここが好機と見定めたなら、とにもかくにも努力する!今、目の前にある好機は二度とやってこないかもしれません・・・一生後悔することになるかもしれません・・・
名言⑤ まず自分を疑うこと!!
憂楽の変は己れに在りて、物に在らんや。
(ゆうらくのへんはおのれにありて、ものにあらんや)
【現代語訳】
憂えたり、楽しんだりという心の変化は、自分に原因があるのであって、物にあるのではない!
物事が思い通りに行かない時、まずは自分の中に原因を見つけること。
仕事が忙しくて・・。タイミングが悪くて・・。うまく文章が書けなくて・・
その原因は、全てあなたの中に存在するのです。
名言⑥ 心を込める!!
至誠神を感ず。
(しせいかみをかんず)
【現代語訳】
まごころは神様をも感動させる!
想いを込めた行動、言葉、文章は人を感動させます。
あなたが持つ本当の気持ちが入れば、それは神様ですら感動させるのです。
名言⑦ 世のため人のため!!
体は私なり、心は公なり。私を役して公に殉ふ者を大人と為し、公を役して私に殉ふ者を小人と為す。
(からだはわたくしなり、こころはおおやけなり。わたくしをえきしておおやけにしたがうものをたいじんとなし、おおやけをえきしてわたくしにしたがうものをしょうじんとなす)
【現代語訳】
身体は個人的(私)なものであり、心は皆(公)のものである。
私を公に使う人は立派である。公を私に使う人は卑しい心の持ち主である!
あなたの行動で、みんなの心を幸せにしましょう!
しかし、誰かの思いやりを自身の利益の為だけに利用してはいけません。
一人はみんなのために!みんなは一人のために・・・。
名言⑧ とにかく行動せよ!!
聖賢の貴ぶ所は、議論に在らずして、事業に在り。
(せいけんのたっとぶところは、ぎろんにあらずして、じぎょうにあり)
【現代語訳】
立派な人が重要視しているのは、議論ではなく行動である!!
結果というものは行動によって導き出されます。
口先だけの人は信用されません。口より先に行動を起こしてください!
行動の先にのみ、明るい未来は訪れるのです。
名言⑨ 自分の価値観を信じる!!
汝は汝たり。我れは我れたり。人こそ如何とも謂へ。
(なんじはなんじたり。われはわれたり。ひとこそいかんともいえ)
【現代語訳】
あなたはあなた。私は私。(私の事を)人は何とでも言ってくれ!!
世間の価値観や常識は、あなたの軸を歪めます。
自分の見定めた軸を信じてあげてください。
世間が何を言おうとも、あなたの軸はあなたの大切なオリジナリティなのです!
名言⑩ 実行あるのみ!!
吾れは我が志を行はんのみ。
(われはわがこころざしをおこなわんのみ)
【現代語訳】
私は自分の志を実行するのみである!!
松陰先生の人生を一言で言い表すとしたら、この言葉をおいて他にありません。
とにかく行動!実行です!
この言葉に全てが集約されています。
日本の未来を案じていた吉田松陰
はっきり言って吉田松陰は狂人です。
その高い志は常人では真似できないほど、熱くそして常軌を逸しています。
しかし、そんな熱すぎる志であったからこそ、松陰先生は真剣に日本の将来を考え、たくさんの弟子たちに大きな影響を与えました。
吉田松陰の志は日本の行く末を案じていました・・・。日本の未来を見ていました。
そんな松陰先生の名言の中に興味深い言葉があります。
未来に光が見えなくなった時、この言葉を思い出してみてください。
人生の道しるべとなるヒントがどこにあるのか?
松陰先生は教えてくれます。
往を以って来を知るべきものあり。
(おうをもって、らいをしるべきものあり)
現代語に訳すとこのような意味になります。
『過去の出来事から未来を知るべきである』
孤高の狂人 吉田松陰
志を強く持ち、日本の将来を案じ続けていた吉田松陰。
その思想は井伊直弼に睨まれ、松陰先生は幕府に処刑されます。
世に名高い『安政の大獄』です。
しかし、その志は彼の弟子たちに受け継がれ、日本は近代国家を目指し突き進んで行きました。
そんな吉田松陰の志は、明治維新という日本の大革命を成功に導いた出発点なのです。
そんな狂人である松陰先生の和歌に、ちょっと切ない意外な作品が残っています。
高すぎる志を持ち続けた松陰先生ですら、時には孤独を感じ、一抹の寂しさを心に閉じ込めていたのかもしれない・・。
常に自分を鼓舞し、弟子たちを叱咤激励し、崇高な志を示し続けた吉田松陰も、やはり一人の人間であった・・・
人は誰でも寂しさを感じ、迷うものなんだ・・・
そんな松陰先生の人間らしさがにじみ出ている和歌で締めくくりたいと思います。
小夜深けて 共に語らん 友もなし
窓に薫れる 月の梅が香
現代語にすると、このような意味になります。
夜が更けて行く・・・共に語らう友人も側にはいない・・・
ただ、窓の外に梅が香っている・・・
松陰先生の熱意を全身に受けて育った松下村塾門下生一覧はコチラ
あなたも松陰先生の熱き格言集で、魂を鼓舞してもらいましょう!!
では、今回はこの辺で!ありがとうございました。