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拓麻呂です。
戦国時代でも比較的有名な『細川忠興』『細川ガラシャ』夫妻。
ガラシャは明智光秀の娘にして、戦国時代を代表する美人とされており、忠興の妻を想う気持ちも相当なものでした。
その愛情・・・というか愛するがゆえの嫉妬心は凄まじいものでした。
超やきもち焼きの細川忠興のエピソードをお伝えします。
ガラシャを愛しすぎた細川忠興
挨拶しただけで・・・
ある日、細川家の庭を植木職人が手入れをしていました。
その様子を見ていたガラシャは、軽い会釈をしました。
植木職人はガラシャの方を見て、笑顔で挨拶を返します。
すると、忠興は大激怒。
植木職人がガラシャに色目を使ったとして、手討ちにしてしまいました。
ガラシャとしては、労いの意味を込めた挨拶をしただけだったのですが、忠興は凄まじい やきもち焼きで、他の男が少しでも近づくことを嫌っていたようです。
ガラシャに対する忠興の執念深い愛情が伝わってくる逸話です。
ガラシャの最期に際して・・・
関ヶ原の戦いで、細川家は徳川家康(東軍)に味方します。
家康に敵対した石田三成(西軍)は、徳川に味方した武将の夫人たちを人質にしようと画策しました。
当然、ガラシャもその対象となります。
しかし、ガラシャは人質になることを良しとせず、館に火を放ち抵抗。
燃え盛る炎の中、短刀で家臣に胸を尽かせ息絶えました。
この時、忠興・ガラシャ夫妻の息子夫婦は、無事に館から脱出し逃げ延びました。
この事実を知った忠興は、大激怒。
ガラシャが犠牲になったのに、なんで息子夫妻は生き延びたのかと怒り狂い、離縁を迫ったと言われています。
ガラシャを愛しすぎた忠興だけに、この訃報は相当なショックだったのではないかと思います。
忠興の義理堅さ
このように、ガラシャに対する凄まじい愛情を持っていた忠興。
彼は、千利休の弟子で茶の湯の達人7名を総称する『利休七哲』の一人に数えられています。
忠興の父『細川藤孝(幽斎)』は、古今伝授の資格を持った文化人としても名高い武将です。
忠興が教養のある文化人としての側面を持っているのも、父の影響なのかもしれません。
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そんな忠興ですが、男気のあるエピソードも残っています。
千利休は茶の湯を究め、当時は時の人として権勢を振るっていました。
当然、利休に取り入ろうとすり寄ってくる者も多数いました。
しかし、晩年は豊臣秀吉と不和になり、切腹を命ぜられます。
天下人 秀吉に睨まれたとあっては、利休に関わるのはマズいと、それまでゴマをすっていた者たちは利休から離れていきました。
ほとんどの者が、世話になった利休に別れの挨拶にすら来ませんでした。
そんな中、忠興は利休との別れを惜しみ、挨拶に赴き義理を果たしました。
この時、利休に選別をおくったのは、利休七哲の一人である『古田織部』と細川忠興のみであったと言われています。
ギャップが大きい細川忠興
忠興はクセの強い武将という印象が強いです。
その一因が、ガラシャ夫人に対する執念深い愛情にあると思われます。
一方で、利休七哲に名を連ねる教養人でもありました。
また、亡くなる前には『戦場が恋しい』と漏らしていたとも伝わっており、武人としての側面も持っていました。
戦国武将って『猛将』とか『知将』と言ったように、一側面からの印象で人物像を想像されがちですが、人間が一貫した性格をしていることなんてあり得ないです。
年を重ねるにつれ、考えが変わって行くこともありますし、人は多様な側面を持っているものです。
細川忠興からは、人間の多様性が持つ面白さを感じることが出来るのではないでしょうか。
まとめ
以上、細川忠興の嫉妬深さでした。
忠興のガラシャに対する愛情は、現代だったらストーカーにも発展しかねない強烈なものです。
しかしながら、ここまで愛が貫けると言うもは、ある意味、素晴らしいとも感じます。
愛を貫き、義理堅くもあり、武人でもあった忠興は、きっと熱い男だったに違いありません。
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では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。