古事記と日本書紀の違いを比較!初めて日本神話にオススメはどっち?

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ご来訪ありがとうございます。

拓麻呂です。

 

これから日本神話にチャレンジしてみよう!

 

ところが日本神話と言っても『古事記』と『日本書紀』の2つがあり、どっちを読めばいいんだろう?

 

『古事記』と『日本書紀』って何が違うんだろう?

 

そんな疑問にお答えします。

 

結論から言うと、絶対に古事記がおススメです!!

 

では、なぜ古事記がおススメなのか?

なぜ日本書紀ではダメなのか?

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

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古事記と日本書紀の違い

日本神話の基礎知識

では、まず『古事記』と『日本書紀』の基本的な情報をお伝えします。

ともに日本神話が書かれているとい共通点がありますが、要所要所で若干の違いがあります。

 

まず編纂時期から違います。

古事記は西暦713年、日本書紀は西暦720年に編纂か完了しています。

 

『古事記』『日本書紀』ともに、神話の世界から話が始まりますが、一番最初に登場する神様も違います。

 

古事記で最初に登場する神様は『天之御中主神』(あめのみなかぬしのかみ)

日本書紀で最初に登場する神様は『国之常立神』(くにのとこたちのかみ)

 

こんな感じで違う神様から始まる古事記と日本書紀、この後に神話の話が続き、やがて初代天皇の物語が語られ、歴代天皇の御事績に話が移っていきます。

 

 

そして、ラストを飾る天皇にも違いがあります。

 

古事記は、第33代推古天皇(すいこてんのう)まで。

日本書紀は、第41代持統天皇(じとうてんのう)までの事績が書かれています。

 

なお推古天皇、持統天皇ともに女帝です。

 

このように、日本書紀の方が網羅している時代は長くなります。

 

なお現在、日本の正史とされているのは『日本書紀』です。

なので古事記は正史ではありませんが、日本書紀に準じる史料とされており、扱いに差はありません。

 

大事な神話の記述が無い日本書紀

では次に、ある神話について見ておきたいと思います。

 

日本史話には『大国主(オオクニヌシ)』という神様が登場します。

 

この『オオクニヌシ』は地上世界を作り上げた、日本神話においてとても重要な神様です。

馴染み深い例を出してみますと、現在は出雲大社にお祀りされている神様です。

 

ちょいちょい違いがある『古事記』と『日本書紀』ですが、この『オオクニヌシ』に関する記述に大きな違いがあります。

 

有名なところでは『因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)神話』

この神話の主人公はオオクニヌシです。

 

しかし『因幡の白兎』は古事記のみに記述があり、日本書紀には書かれていません。

 

この他にも、古事記にあって日本書紀に無いオオクニヌシ神話があり、この辺りに両書の編纂意図の違いがあると言えます。

 

では、その編纂意図の違いとは何なのでしょうか?

この違いこそが、古事記をおすすめする最大の理由なのです。

 

海外に向けて書かれた日本書紀

それでは、まず日本書紀の編纂意図から確認してみましょう。

 

結論から言うと、日本書紀は海外に向けて書かれています。

 

この頃、海を越えた大陸には『唐』と呼ばれる大国が存在しています。

当時の唐は、現在の先進国のような国で、時代をリードする存在。

 

つまり、先進国である唐に向けて、日本の成り立ちを記したものが日本書紀です。

 

実際に日本書紀の原文は漢文で書かれています。

現代風に例えるなら、全部英語で書いてあるようなものです。

 

そして、日本書紀は海外向けに書かれているので、オオクニヌシの記述がありません。

 

学問的なお話になってしまうので詳細は割愛しますが、因幡の白兎に代表されるオオクニヌシ神話は、日本の内輪ネタみたいなもので、海外に知らせる必要がなかったと考えられます。

 

しかし、古事記にはオオクニヌシ神話が余すところなく記されている。

では、次に古事記の編纂意図を確認してみましょう。

 

日本人に向けて書かれた古事記

こちらも結論から言いますね。

 

古事記は日本人に向けて編纂されています。

 

漢文で書かれた日本書紀に対し、古事記はそうではありません。

 

古事記の原文は一見全て漢字で書かれており、日本書紀との違いが分からないのですが、その漢字の多くは本来の意味とは別の使われ方をしています。

 

この頃はまだ現在の平仮名は無く、日本語を書くことが出来ませんでした。

 

そんな中、とても画期的な手法が編み出されます。

 

例えば『あ』と読ませたい部分は漢字の『阿』を当てる。

『か』と読ませたい部分は漢字の『加』を当てる。

 

つまり漢字の音のみを繋げて、文章を構成しています。

 

ちょっと例えが悪いですが『夜露死苦』を『よろしく』と読みますよね。

そんな感じです。

 

なお、この手法が後の万葉仮名となり、現在の平仮名が成立します。

 

このように文字を書くことができなかった日本人が読めるようにしたものが古事記なんです。

 

なので、古事記には日本の内輪ネタであるオオクニヌシ神話が丁寧に書かれています。

地上世界を作り上げたオオクニヌシの成長物語が書かれています。

 

これが古事記と日本書紀の決定的な違いなんです。

 

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まずは古事記を読んでみよう!

以上、古事記と日本書紀の違いでした。

 

細かく言えば他にもあるのですが、まずはこの辺を押さえておけば十分です。

突き詰めると学問的で小難しい話になってきますからね・・。

 

純粋に日本神話を楽しむ上で、学問的な解釈は必要ありません。

 

 

という事で、初めて日本神話に触れてみたい。

そんな時は、日本人向けに書かれた古事記をオススメします。

 

オオクニヌシ神話が丁寧に書かれていることも要因ですが、なにより古事記の方が物語性が強く、読み進めやすいです。

 

日本書紀は正史として扱われていることからも分かる通り、教科書的な感覚がどうしても拭えません。

 

とにもかくにも迷ったら『古事記』

 

これで間違いありません。

 

日本人の原点がわかる日本神話の世界に、あなたも飛び込んでみませんか?

 

では、今回はこの辺で!

ありがとうございました。