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拓麻呂です。
令和二年(2020年)のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。
『明智光秀』が主人公の今作ですが、脇を固める人物たちも、なかなか強烈なキャラが揃っています。
その中の一人が、やはり『松永久秀』でしょう。
ドラマでは、良好な関係が描かれている松永久秀と明智光秀の二人。
戦国一の極悪人とも言われる松永秀秀と明智光秀は、史実では一体どのような関係性だったのか?
相関図も交えながら解説していきたいと思います。
明智光秀と松永久秀
光秀と久秀の関係性
まずは、コチラの相関図をご覧ください。
松永久秀は、もともとは三好長慶の家臣でした。
しかし、長慶の没後に三好家の実権を握り、幕府権力の復活を目指していた13代将軍 足利義輝を亡き者にしました。
さらに、三好三人衆という三好家の家臣と対立する中、足利義昭を奉じて上洛してきた織田信長に臣従しました。
なお、義昭の上洛は織田信長の助力を得て実現したものですが、この時に信長と義昭を仲介したのが明智光秀や細川藤孝でした。
↓光秀と藤孝の関係はコチラ↓
このように、光秀と久秀は間接的な関りはあるものの、実際に親交があったことは確認できません。
大河ドラマの『麒麟がくる』では、若かりし頃の光秀と久秀が親しくしていますが、あれは両者の前半生が謎に包まれているが故の、物語上の創作でしょう。
しいて言うならば、両者とも最終的には信長の家臣となっていますので、知らぬ間柄ではなかったでしょうし、記録には残らないような何気ない絡みなどはあったのかもしれません。
また、久秀は信長に謀反を起こして、居城の信貴山城(しぎさんじょう)を包囲される中、天守閣で大爆死を遂げています。
その際、信貴山城を包囲したのが光秀や藤孝の軍勢です。
そういった意味では、光秀が久秀に引導を渡したということも出来るのかもしれません。
極悪人同士?
このように、史実ではそこまで濃い関係が見いだせない光秀と久秀ですが、とあることに関しては一つの共通点があります。
それは、ともに極悪人のレッテルを貼られた人物であるということです。
明智光秀と言えば『本能寺の変』を起こした謀反人。
主君の織田信長を自害させ、歴史のひっくり返した悪人とされることも珍しくありません。
一方の久秀も、信長に『常人では出来ない3つの悪事をやらかした人物』とまで言われており、後世でも『戦国一の極悪人』と呼ばれている人物です。
ちなみに、久秀の悪事とは『将軍暗殺』『三好家の乗っ取り』『東大寺大仏殿の放火』とされていますが、近年これらの出来事にどこまで久秀が関わっていたのか疑問視されているようです。
ともかくも、光秀も久秀も一定レベルの悪人評がある人物です。
本能寺の変の動機や、久秀の三大悪事には諸説あるものの、通説に従うならば、二人がやったことは戦国屈指の大事件であることに違いはありません。
そういった意味では、ともに『悪人』という不名誉?な共通点を持ち合わせた人物だったのです。
まとめ
以上、明智光秀と松永久秀の関係でした。
麒麟がくるでは、久秀がかなりいいキャラなので、これまでとは違う久秀像をえがいてくれるのではと期待しています。
↓そんな久秀を含む、三好家と足利将軍家の相関図はコチラです。↓
麒麟がくる各話の感想、今後の展開予想、ドラマがさらに面白くなる歴史雑学などのまとめはコチラです。
では、今回はこの辺で!
ありがとうございました。