麒麟がくる!足利義輝&三好長慶の人物相関図!キャスト名付き

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大河ドラマのこと

ご来訪ありがとうございます。

拓麻呂です。

令和二年(2020年)のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。

 

多くの人物が登場する今作ですが、その中でも序盤から中盤にかけて重要な役割を担う人物たちがいます。

 

ひとつは、足利義輝足利義昭に代表される『足利家(足利将軍家)』

ひとつは、三好長慶松永久秀に代表される『三好家』

 

足利家と三好家は、織田信長登場以前の京都の情勢を知る上で重要な役割を担っており、彼らの関係が分からないと、後の歴史との繋がりが分からないばかりか、ドラマの内容も十分に理解できません。

 

しかし、この頃の京都の情勢は分かりづらく、簡潔に伝えているものが少ないのもまた事実。

 

そこで、今回はドラマに登場する足利家と三好家の主要人物に絞って、相関図を作成しました。

ドラマをさらに理解し楽しむためのお役に立てれば幸いです。

 

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足利家&三好家の人物相関図

相関図

早速、相関図をご覧ください。

それぞれの人物名の上に番号を振っていますので、以下より番号順に各人物の補足をしていきます。

 

①足利義輝(演:向井理さん)

室町幕府13代将軍。

刀の扱いに長け『剣豪将軍』の異名を持つ武闘派将軍です。

 

11歳で将軍になりましたが、幕臣ながら幕府を牛耳っていた『細川晴元』、そして細川氏の後に実権を握った『三好長慶』らと対立し、たびたび京都から追い出されるという屈辱を味わっています。

 

後に長慶と和睦し京都に復帰し、諸大名の争いを調停しようと将軍としての職務をこなしていきます。

しかし、長慶没後に三好家を牛耳っていた『松永久秀』『三好三人衆』と不和になり、松永らが放った刺客に襲撃され、壮絶な最期を迎えます(永禄の変)。

義輝は自ら刀を振るい大奮戦するも、最後は襖で押しつぶされ、その上から刀で串刺しにされて亡くなったと言われています。

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②足利義昭(演:滝藤賢一さん)

室町幕府15代将軍。

出家の身だったが、兄の義輝が松永久秀や三好三人衆に暗殺され、義昭も軟禁状態になりましたが、幕臣であった『細川藤孝(幽斎)』らに救出されました。

 

その後、織田信長や明智光秀、細川藤孝の尽力もあり15代将軍に就任。

しかし、織田家の勢力拡大とともに不和となり、『武田信玄』『浅井長政』『朝倉義景』『本願寺顕如』らとともに信長包囲網を形成するが、信玄が急逝したり、義景の腰が重かったりで失敗に終わりました。

 

その後も、抵抗を続けたがことごとく失敗し、しまいには京都から追放されてしまいました。

義昭の追放により、室町幕府は滅亡。

室町時代が終わり、安土桃山時代へと突入していきます。

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③明智光秀(演:長谷川博己さん)

今作の主人公です。

光秀と言えば、織田信長の家臣と言う印象が強いですが、一時期だけ足利家に仕えていたことがあります。

 

15代将軍となる足利義昭を京都に復帰させたのは織田信長ですか、この義昭と信長を仲介したのが光秀だと言われています。

この功績により、光秀は足利家と織田家双方に仕えていた時期があるのです。

しかし、後に信長と義昭が不和になると、光秀は織田家に従い、足利家と敵対していくことになります。

 

以前は、光秀は幕府などの古い権力を重んじる人物で、革新的な信長と反りが合わず、本能寺の変へと突入したと言われていました。

しかし近年は、そういった光秀像はかなり見直されてきており、一説には信長よりも早くから、義昭をに限っていたとも言われています。

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④細川藤孝/幽斎(演:眞島秀和さん)

第13代将軍 足利義輝に仕えていた幕臣。

義輝が『松永久秀』らによる凶刃に倒れた後は、『足利義昭』の将軍擁立に尽力し協力者を求めて諸国を流浪。

その最中で『明智光秀』と出会い義昭の将軍就任に尽力、二人は盟友となりました。

 

しかし、本能寺の変後は時世を読み、光秀に味方することはありませんでした。

光秀としては、藤孝が味方になってくれることを期待してたので、変後の計画が大きく狂うことになりました。

 

和歌の秘伝を極めた人物としても知られており、多くの文化・教養・グルメに精通した戦国随一のインテリ武将としても有名です。

関ヶ原の戦いで居城が包囲され絶体絶命の危機に瀕した際、幽斎を失うことで文化継承が断絶することを惜しんだ朝廷によって停戦命令が発布されたほどの文化人でした。

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⑤三淵藤英(演:谷原章介さん)

細川藤孝の腹違いの兄。

永禄の変で13代将軍 足利義輝が亡くなった後、細川藤孝や和田惟政らとともに、軟禁されていた義昭を救い出し、将軍擁立に奔走。

織田信長の尽力もあり、晴れて義昭は第15代将軍となり、藤英も義昭の重臣となりました。

 

やがて信長が勢力を増してくると、義昭と不和になり、弟の藤孝が信長に味方すると、藤英が大激怒。

ここに兄弟間の争いが勃発しました。

しかし、義昭陣営は徐々に追い詰められていき、二条城に籠り奮戦するも抗しきれずに降伏しました。

 

以降は、信長の家臣となりましたが・・・。

↓その後の詳細はコチラの記事へ↓

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⑥細川晴元(演:国広富之さん)

細川京兆家(ほそかわけいちょうけ)と呼ばれる、足利将軍を補佐する家柄(管領)の当主で、実質的には室町幕府No.2。

細川家内のイザコザを経て、第12代将軍 足利義晴の管領となりました。

 

一向一揆や近江(滋賀県)の六角氏と手を組み、一時は幕府の実権を握りましたが、台頭してきた三好長慶によって京都を追放されました。

その後も、三好家と抗争を繰り返しましたが、最終的には降伏し、幽閉先で病により亡くなりました。

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⑦三好長慶(演:山路和弘さん)

三好長慶はもともと、管領を務めていた細川晴元の家臣でした。

その三好氏を、畿内制覇を成し遂げるほどの戦国大名に押し上げたのが長慶です。

 

主君であった細川晴元を蹴散らし、幕府内の実権を掌握した後、将軍 足利義輝を京都から追い出し、戦国時代において室町幕府を前提としない政権を始めて樹立しました。

 

また、当時の『天下』とは、京都周辺(畿内)を意味する言葉でした。

そういった意味で言えば、当時の畿内を制圧した三好長慶は、戦国時代で初めて天下統一をした人物と言えるのです。

織田信長が足利義昭を追放して、室町幕府を滅亡させたとされる10年以上前の出来事です。

 

しかし、長慶晩年の三好家は、多くの不幸に見舞われます。

弟や嫡男が次々と亡くなり、長慶も失意のうちに亡くなります。

なお、嫡男の死は、三好家乗っ取りを目論んだ松永久秀による陰謀だとする説もあります。

 

一時は天下を取ったほどの実力者でありながら、晩年は一気に没落していった三好家。

三好長慶とは、これらの事実をどう捉えるかで、評価が分かれるところだと思います。

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⑧松永久秀(演:吉田鋼太郎さん)

三好長慶の家臣で、織田信長は『常人では絶対に出来ない悪事を3つも実行した人物』と言わしめた人物。

(3つの悪事とは、三好家の乗っ取り、将軍 足利義輝の暗殺、東大寺大仏殿の焼き討ち)

また、斎藤道三、宇喜多直家と並び『戦国三大梟雄』の一人にも数えられています。

 

長慶が病没すると、三好家の実権を掌握。

そして、いわゆる『永禄の変』で、足利義輝を亡き者にし、畿内の実権をも握りました。

 

織田信長の台頭後は、織田家に臣従したり裏切ったりを繰り返していましたが、それでも生き残っているので、信長から非常に気に入られていたのではないかとも言われています。

 

最期は、居城の天守閣を爆破し、城もろとも吹っ飛びました。

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まとめ

以上、足利将軍家と三好家の人物相関図と、各人物の解説でした。

 

あまり注目されていませんが、足利家と三好家の存在は、戦国時代中期の畿内の情勢を知る上で非常に重要です。

ここが分からないと、後に上洛してくる織田信長との歴史の繋がりが見えなくなります。

 

ひとまずは、ドラマに登場する人物の関係をおさえておいて、より麒麟が来るを楽しんで頂ければ幸いです。

 

麒麟がくる各話の感想、今後の展開予想、ドラマがさらに面白くなる歴史雑学などのまとめはコチラです。

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では、今回はこの辺で!

ありがとうございました。