斎藤道三の娘で、織田信長の正妻『濃姫(帰蝶)』。
ゲームなどでは妖艶なイメージで描かれることの多い彼女ですが、実際はどんな顔をしていたのでしょうか?
とは言え、濃姫は謎の多い女性で、僕の知っている限り、容姿に関する記録は残されていません。
そこで、今回は濃姫が現代に生きていたら?というテーマで、彼女に関する逸話を元に想像を膨らませて、濃姫の顔の復元に取り組んでいきたいと思います。
なお、ほとんど妄想で作成してますので、その辺はご了承ください。
濃姫の顔を復元
濃姫のエピソード
以前、このような記事を書きました。
この記事にもある通り、父の『斎藤道三(さいとう どうさん)』、母の『小見の方(こみのかた)』は、特別容姿に優れていたと言う記録はなく、両親から濃姫の顔を想像するのは難しそうです。
小見の方にいたっては肖像画も残されていません。
しかし、濃姫の性格を示すエピソードは残されています。
それは、濃姫が織田信長に嫁ぐ際のエピソードです。
濃姫輿入れの際に、道三は短刀を授け、こう言いました。
『もし、信長が真のうつけ者であったならば、この短刀で刺せ!』
すると濃姫はこう切り返します。
『(場合によっては)この短刀で父上を刺すことになるかもしれませぬ』
このエピソードからも伝わるように、濃姫は気が強くて芯のしっかりした女性だったころが想像できます。
芯のしっかりした猛々しいイメージの女性だったのかもしれませんね。
なので、ゲームなどで表現される妖艶な印象ではなかったのかもしれません。
濃姫の復顔
というころで、記録が無いので想像をかなり膨らませて・・・というか個人的な妄想を大いに含んでの復元を試みます。
織田信長の妹『お市の方』が現代に生きていたら・・・
こんな感じだったのかもしれません。
なんだかんだで、多少妖艶なイメージを反映しつつ、意思の強そうなキリっとした顔で仕上げてみました。
これまで、数名の人物を復顔してきまたしたが、今回が一番難しかったです。
記録が少ない濃姫
濃姫と同時代の有名人との関係を見ると、『斎藤道三』の娘であることは疑いありません。
また『明智光秀』のいとこであったとされています。
さらには、濃姫は信長の正妻ということで大河ドラマへの登場回数も多く、知名度は抜群に高いのですが、その知名度の割にほとんど記録が残っていないのです。
実は、その最期すらハッキリしておらず、諸説入り乱れている状況です。
ゆえに、前述の通り、濃姫の見た目に関する記録は残されていません。
これは、もともと女性の記録は残りにくいことと、信長との間に子供を授からなかったことも関係しているかと思われます。
ともかくも、記録が無いので彼女の逸話を元に想像を膨らませて作成してみました。
濃姫の他にも当時の記録をもとに、お市や紫式部など歴史上の女性を3D復元していますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。