明智光秀と煕子夫妻の娘として、あるいは細川忠興の妻として知られる『細川ガラシャ』。
純粋な日本人である彼女は、なぜ『ガラシャ』というカタカナの名前なのでしょうか?
また、『ガラシャ』とは本名なのでしょうか?
この記事では、細川ガラシャの名前についてわかりやすくお伝えしていきます。
細川ガラシャの本名
一般的に知られている『ガラシャ』という名称は、彼女の本名ではありません。
本名は『玉(たま)』と言いますが、『玉子』『珠』『珠子』などと表記する場合もあります。
いずれにしても『たま』、もしくは『たまこ』という名前であったことは間違いありません。
なので、フルネームは『明智玉』、細川忠興に嫁いだ後は『細川玉』というのが、彼女の正式な名前になります。
なぜ『ガラシャ』と呼ばれているのか?
では、彼女はなぜ『ガラシャ』と呼ばれいるのでしょうか。
それは、キリスト教に帰依し、洗礼を受けたからです。
明治時代にキリスト教徒が彼女を讃えたため、ガラシャの名が一般的になっているということです。
彼女がキリスト教に惹かれていった具体的な動機はハッキリしていませんが、天正15年(1587年)彼女が24歳の頃に洗礼を受け『ガラシャ』という洗礼名を名乗るようになりました。
ガラシャとは『恩寵・神の恵み』という意味が込められています。
ガラシャの侍女が『清原マリア』という女性で、すでにキリスト教に入信しており、マリアから洗礼を受け、キリスト教徒となりました。
夫の不在中にキリスト教徒になってしまったガラシャ。
九州から帰ってきた夫の忠興は激高し棄教するよう迫りましたが、ガラシャの意思は固く、結果的には忠興が折れる形になりました。
忠興との夫婦仲と最期
このようにキリスト教に帰依したガラシャ。
そして、それを不満に感じていた夫の忠興。
二人の夫婦仲には亀裂が生じ始めたようで、ガラシャは別れたがっていたと言われています。
しかしながら、キリスト教では離婚が禁じられていたため、結局は夫婦関係を維持しています。
また、ガラシャは壮絶な最期を遂げたことでも知られており、その時もキリスト教徒であったことが影響しています。
ガラシャの壮絶な最期はコチラをご覧ください。
細川ガラシャの名前まとめ
以上、細川ガラシャの名前の由来、本名についてでした。
本名は『玉』(玉子、珠、珠子)。
ガラシャは洗礼名で恩寵・神の恵みという意味がある。
ということなのでした。
ガラシャの父 明智光秀の性格や人物像、本能寺の変についてなどの記事を扱っています。
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